クレジットカードを使った節約法とは?
ポイントを稼げるおすすめのクレカは何?
支出を控えつつ必要不可欠な生活費は、クレジットカードで支払う。
クレジットカードで貯めたポイントは、普段の買い物に使いましょう。
今回はクレジットカードを使った節約法について、3ステップで解説します。
また節約目的でポイントを貯めるための、おすすめクレジットカードも2枚紹介します。
この記事を読めば何気なく支払っている生活費も、全てポイントに還元できます。
いつも通りの支払いで、他の人よりもお得に暮らしましょう。
節約のための3ステップ
クレジットカードを使った節約は、次の3ステップ。
- 無駄な支出、余計な支出をしない
- 生活に必要な支払いをクレカに変える
- 使いやすいポイントを貯める
一言で言えば、不可欠な支出はクレカで支払って、溜まったポイントで買い物をする。
これだけで自然に、他の人よりも得した生活ができます。
1.無駄な支出、余計な支出をしない
まず節約の大前提として、買わないことを心がけましょう。
買い物をしなければお金が出ることはなく、劇的に節約ができます。
「クレジットカードを使った節約法なのに、いきなり買い控えの話?」と思われるでしょう。
しかしクレジットカードを使うからこそ、買わないことを念頭に置くのが大事なのです。
ポイントやキャンペーンに流されない
買わなければ1円も出ていきませんから、100%お得です。
たしかにクレジットカードは支払金額に応じて、高いものでは1%ほどのポイント還元を受けられます。
また他のキャンペーンなども併用すると、10~20%のポイントを手に入れる機会もあります。
ですがクレジットカードがあるから、還元率が高いから、キャンペーンやセールがあるから、といった理由で買いすぎれば節約になりません。
どれだけ高還元のキャンペーンをやっていたとしても、景品表示法上、クレジットカードの還元率は20%が上限になっています。
ポイント目当てに余計な買い物をしていないか、よく考えてください。
従って健康やメンタルに影響のない範囲で、なるべく買わないような選択をしましょう。
「買わない」ための具体策
買わないためには、具体的にどんな方法を取るべきでしょうか。
- モノを減らす
- セール時に買わない
モノを減らすメリットは多くあります。
モノが少なくなれば買い物をする機会が減り、余計なモノを買うことが減ります。
また買い替えも少なくなるので、出費を減らせます。
スペースを取らなくなるので、大きい部屋に住む必要がなくなり、結果的に家賃を節約することにも繋がります。
セール時に買わない、そもそもセールに近づかないのも良い方法です。
期間限定だから深く考えずに判断すると、結果的に余計な買い物になりがち。
元々欲しかったものが安くなるのを待つくらいの使い方で、セールになったから商品を探すのはNGです。
2.必要な支出をクレカ支払いにする
無駄で余計な支出を減らしても、モノやサービスを買わないと生きていけません。
削ることのできない生活に必要不可欠な支払いこそ、クレジットカードの使い所です。
無駄な支出ではなく、自然な形でポイントを得ることで節約しましょう。
支出をカード払いに置き換える
生活に必要な支出の多くは、クレジットカードでの支払いに変えることができます。
具体的な例について、見ていきましょう。
食費
スーパーでの日常的な支払いは生活上不可欠なので、クレジットカード支払いに移行しやすいでしょう。
ただし格安スーパーの中には、現金払いのみ対応していたり、現金払いの方が安いケースもあります。
その場合他のスーパーより安く、またポイント還元よりも直接的に節約できます。
無理にクレカを使って損しないようにしましょう。
また外食チェーン店などでは、通常よりも高い還元率で使えるカードもあります。
三井住友カードであれば、セブンイレブンやサイゼリヤなど対象のコンビニ・飲食店で最大7%還元を受けられます。
節約の観点からは自炊で賄ったほうがよいですが、外食の際には欠かさずカードを使いましょう。
交通費
一度の支払いが大きい定期券を買うなら、還元率の高いカードにした方がお得です。
ほとんどのクレジットカードで、定期券購入はポイントがつくため必ずカードで支払いましょう。
一方でsuicaやパスモへのチャージは事情が異なります。
ポイント対象外、もしくは通常より還元率が低い場合があり、使うカードに工夫が必要です。
例えば楽天カードだと、Suicaへのチャージは通常の半分である0.5%しか還元されません。
公共料金
公共料金の多くがクレジットカード対応です。
しかし交通費と同じく、公共料金もポイント対象外、もしくは還元率が低くなるケースもあるので注意しましょう。
また公共料金には、口座振替で割引がつく場合もあります。
カードを使うか口座引き落としをするかは、毎月の支払額によって比較しましょう。
例えば東京ガスは口座振替で55円引き。
1%還元の場合、ガス代が5,500円以下なら口座振替の方がお得です。
通信費
通信費はすでにカード決済の方も多いと思いますが、カード次第で還元率を上げることもできます。
大手キャリアだと、グループで発行しているカードを使うと他社より還元率が高くなります。
例えばソフトバンクスマホの通信料なら、PayPayカードで払うと最大1.5%。
PayPayカードゴールドにすると最大10%の還元です。
その他
他にも日用品・衣料品・書籍・サブスクなど、日常的な支払いの多くにクレジットカードを使えます。
大きな支出だと、ふるさと納税にもクレジットカードが使えます。
家賃のカード支払いは難しい
ただし日常の支払いの中でも、家賃に関してはカードでの支払いは難しいです。
理由はいくつかありますが、不動産会社が対応していない、回収リスクが有る、手数料が高いことが要因。
2018年にNIRA総合研究開発が行ったキャッシュレス決済実態調査では、クレジットカードで家賃を支払っているのはわずか11.7%でした。
またアットホームで検索したところ、2024年1月時点の東京23区で、家賃のクレジットカード支払いが可能な物件は約5%でした。
一方で初期費用のカード支払いは、およそ50%弱が対応しています。
2024年1月31日時点でのアットホームに掲載されている、東京23区の物件数301,225件のうち、
「家賃カード決済可」の条件に当てはまったのは、4.9%にあたる14,763件。
「初期費用カード決済可」の条件に当てはまったのは、43.6%にあたる131,414件でした。
引っ越しの際にはできるだけカードで支払えるよう、不動産会社に交渉しましょう。
支出を把握する
カードでの支払いに置き換えられそうな支出は、人によって異なります。
そのため普段どのような支出をしているか、家計簿をつけて確認することが大事です。
数ヶ月つけるだけでも、日常的・定期的な支払いについて把握できます。
自分で家計簿をつけるのが面倒という場合は、マネーフォワードやmoneytreeといったアプリで自動化も可能です。
3.使いやすいポイントを貯める
どんなクレジットカードを使うかは、そのカードで貯まるポイントによって決めます。
ずばり使いやすいポイントを貯められるかどうかが、カードを選ぶ決め手。
使いやすいポイントとは具体的に、以下のような条件を満たします。
- 使えるお店の数が多い
- 普段から使っている
- 少額の支払いで使える
- 有効期限が長い
- 別ポイントへの交換が不要
逆に特定の店でしか使えない、有効期限が短い、そのまま使えないポイントは無駄になりやすいです。
ポイントは貯めるだけでは意味がなく、使って始めてトータルで節約になります。
これらの点を踏まえたおすすめのクレジットカードについて、次に解説します。
節約におすすめのクレジットカード
節約におすすめのクレジットカードとしては、次の2つが挙げられます。
- PayPayカード
- 楽天カード
この2つさえあれば、クレジットカードを使った節約は十分です。
PayPayカード
PayPayカードはほとんどの支払いで、1%のポイント還元が受けられます。
そのためどんな支出にも使いやすい、万能型のカードといえます。
食費から日用品、交通費や公共料金まであらゆる支払いに使えて便利です。
特にSuicaやPasmoへのチャージでも1%のポイントを貯められるのは、他のカードにはない強み。
どこで使ってもまず損しないため、1枚だけ持つならPayPayカードを推します。
PayPayカードのポイント対象外について
PayPayやnanacoの残高チャージ、年会費や利用手数料は対象外になります。
しかしそれ以外の殆どはポイントを貯められるので、この1枚に支出を集約できます。
1%還元は他にもありますが、ここまで幅広く還元できるのはPayPayカードくらいです。
ポイント対象・対象外の詳細は公式ページを参照してください。
PayPayの使いやすさも優れている
貯められるPayPayポイントの使いやすさも、PayPayカードがおすすめの理由です。
まずポイントは有効期限なしで、いつでも使うことができます。
コンビニやスーパーはもちろん、小さなお店でも使える高い普及率を誇ります。
またAmazonでの支払いにも対応するなど、カードの使いやすさ、ポイントの使いやすさともにトップクラスです。
還元率が上がらないのがデメリット
デメリットとしては、基本1%の還元率以上のポイントを得るのが難しいこと。
ヤフーショッピングやLOHACOなどで買うと5%になりますが、逆に言うとそれくらいです。
また条件達成で還元率が上がりますが、月に200円以上30回もしくは10万円以上利用のため、節約しながらは現実的ではありません。
大きく損はしませんが、大きく得するのも難しいです。
楽天カード
楽天カードも還元率1%かつ、楽天市場などのサービスを積極的に使うとポイントが大量に貯まります。
使えば使うほどポイントが貰えて、そのポイントをさらに買い物に使える仕組みです。
基本的には買い物をする人ほど得をするシステムなので、「買わない」節約とは相性がやや悪いです。
しかし使い所を狙えば大量のポイントが付くので、ポイント付与率で勝る場面では使いたいところ。
基本は楽天市場での使用が主な用途で、他には楽天ふるさと納税もおすすめです。
クレジットカードのブランドの分散として、サブカード目的で持っておくのもよいでしょう。
ポイントは楽天ペイでも利用可能
溜まった楽天ポイントは、楽天市場での支払い以外にも、楽天ペイでも支払い可能です。
PayPayほどの普及率ではありませんが、スーパー・ドラッグストアなどの支払いに対応しています。
ただし期間限定のポイントも多いため、ポイントの使いどきを逃しやすい点は注意が必要です。
ポイントの入手手段がやや限られる
ただPayPayカードと比べると、使い道がやや限られたりポイントの手に入れ易さが劣ります。
1%還元にならない場合は、具体的には以下のような支払いです。
- プリペイドカードやnanacoなどの電子マネーは対象外
- 大手電気・ガス事業者、都市圏の水道局への支払いは0.2%
- Amazonでの利用は0.2%(Mastercardのみ)
- 楽天Edyや楽天キャッシュへのチャージは0.5%還元
- モバイルSuicaへのチャージは楽天ペイ経由で同じく0.5%
そのためポイントを大量に得られる楽天サービス以外では、使い勝手が良いとはいえません。
ポイント対象・対象外について、詳しくは公式ページを参照してください。
この記事のまとめ
今回はクレジットカードを使った節約法について、3つのステップに分けて解説しました。
- 無駄な支出、余計な支出をしない
- 生活に必要な支払いをクレカに変える
- 使いやすいポイントを貯める
そしてこの3つの点を踏まえて、還元率の高いクレジットカードとしておすすめなのがこの2つです。
- PayPayカード
- 楽天カード
生活に不可欠な支払いだけを、これらのカードでの支払いに変えれば自然とポイントが貯まっていきます。
貯まったポイントを支払いに無駄なく使い、節約に活かすことができます。
無駄遣いには気をつけつつ、他の人より1%以上オトクな生活を送りましょう。