ずっとメインのクレジットカードはオリコカード(Orico Card THE POINT)を使ってきたのだが、立て続けにポイントの交換レートが改悪されてしまった。
どこで支払っても常に1%以上の還元率があって使いやすいクレジットカードだったから、3年近くメインとして使っていた。
だけど今回、オリコポイントの交換レートが立て続けに改悪されたので、メインのクレジットカードは乗り換えようと思う。
・オリコカードのポイント交換レートが変更され、還元率が実質改悪。
・クレジットカードは普段「どこで」使うのかと、ポイントを「どう使うのか」で選ぶことが大事。
・今後は楽天カードをメインに使いつつ、PASMOチャージ用としてはPaypayカードを使うことで、常に還元率1%をキープ。
オリコカードのポイント還元率が実質改悪
先日、オリコカードのポイント交換についての改悪が発表された。
今まで500円分のギフトカードに対して500ポイントで交換できたのだけれど、2023年8月14日からは600ポイントが必要になる。
オリコカードは2022年12月にもアマゾンギフトカードの交換レートについても改悪をしている。
現在Amazonギフトカードの交換レートは、500円分に対して550ポイントが必要。
今回発表された交換レートの改悪は、そのAmazonギフトカードの改悪に次ぐものだった。
商品名 | 2022年12月19日 まで | 2022年12月20日 から | 実還元率 |
Amazonギフトカード(500円分) | 500 オリコポイント | 550 オリコポイント | 0.91% |
Amazonギフトカード(2,000円分) | 2,000 オリコポイント | 2,100 オリコポイント | 0.95% |
2023年8月13日 まで | 2023年8月14日 から | ||
Apple Gift Card(500円分) | 500 オリコポイント | 600 オリコポイント | 0.83% |
Apple Gift Card(1,500円分) | 1,500 オリコポイント | 1,800 オリコポイント | 0.83% |
QUOカードPay(500円分) | 500 オリコポイント | 600 オリコポイント | 0.83% |
QUOカードPay(2,000円分) | 2,000 オリコポイント | 2,400 オリコポイント | 0.83% |
Google Playギフトコード(1,000円分) | 1,000 オリコポイント | 1,200 オリコポイント | 0.83% |
すかいらーくご優待券(5,000円分) | 5,000 オリコポイント | 6,000 オリコポイント | 0.83% |
クレジットカードの還元率はポイントの交換レート次第
クレジットカードの還元率は、利用金額に対して「そのカード個別の」ポイントがいくら得られるかを示している。
自分が使ってきたOrico Card THE POINTの場合だと常に還元率1%以上をアピールしているけど、それは利用金額に対してオリコポイントという独自ポイントがいくら手に入るかという意味での還元率である。
実際に利用した金額に対してどのくらいの還元が得られるのかは、カードの使用によって得られた「そのカード独自のポイント」と、実際に支払いに使うときの現金相当額の交換レートによって左右される。
各クレジットカードは「還元率◯%」と競って高い還元率をアピールしている。しかしながら実際の還元率は宣伝されているものとは異なる場合が多い。
今回のオリコカードの改悪を例に計算してみる
オリコカードは100円(税込)につき1オリコポイントが得られる。
そのため、オリコカードは還元率は常時1%と言っているわけだ。
改悪されたレートでは600オリコポイントが最低でも必要なので、そのためには60,000円分カードを利用しなくてはいけない。
60,000円を支払って500円の現金相当額を手に入れられるということは、実際の還元率は0.83%ということになる。
ちなみにAmazonギフトカードの場合は500円分のギフトカードに550ポイントが必要なので、実還元率は0.91%。
今まではこのポイント交換も1:1のレートで行えたから実還元率も1%あったのに、ポイント交換レートの改悪によって実還元率が悪くなってしまったというわけだ。
もっというと、改悪ラッシュが続いたこの状況だと、Amazonも再び改悪されて今回と同様の交換レートになる可能性もある。
なによりも1%未満の還元率へ改悪になってしまったことで、オリコカードは他のクレジットカードに対する優位性が失われてしまった。
クレカの使い道を検証する
こういった改悪を避けて還元率を高めるためには、自分がどういうな用途でクレジットカードを使い、また還元されたポイントをどう使うのかについて考える必要がある。
なぜなら、各カードによって支払う店や用途によってポイント還元率が増減したり、ポイント付与の対象外になっていることもあるからだ。
実際に、自分の普段のクレジットカードの使い道とそのポイントをどうやって使っているのかっていうところを振り返りたいと思う。
クレジットカードで支払う場面
自分の場合、普段クレジットカードを使う場面はそれほど多くない。
金額・使う回数共に多いのは交通費(PASMO)になる。
現在はテレワークが多い職場に務めているため、月10日通勤するかしないかというところ。
またプライベートで電車を使って遠出するということも月に2回あるかないか程度。遠出と行っても往復で1,000円もかからないが。
それらを合計すると、月々の交通費は約10,000円程度になる。
その他にクレジットカードで支払っている固定費としては、水道代が月1,500円程度、携帯代が1,200円程度、固定費とは少し異なるがspotifyが980円。
ほかに月によって変動がある支出は、ニトリやドン・キホーテなどのQRコード決済が使えない場所での買い物。それでも多くて月5,000円くらい。
特殊なものとしては、楽天証券でクレカ積立をつみたてNISAの上限分行っているため、33,333円投資している。
しかしこれは通常の楽天カード還元率と違って0.5%しかポイントがつかないため、普段の支払いとは別で考えている。
これらを合計すると、自分が月々にクレジットカードを使って支出しているのは多くても20,000円弱+投資分である。
ちなみに、家賃や電気・ガス代については口座引き落としで支払っている。
これは口座引き落とし支払い方法が対応していなかったり、クレジットカードで支払うよりも安くなる割引があるから。
また食料品については、現金支払いのほうが安いスーパーを使っている。
そのため、月々の支出に占めるクレジットカードの割合は少ないほうだと思っている。
したがって、還元率が高くても年会費がかかるカードは使わない。
単純に、年会費の元が取れるだけのクレジット払いをしないからである。
もらったポイントを使う場面
次にクレジットカードで得られるポイントの使い道としては、QRコード決済が使えるダイソー・セリアやドラッグストアなどでの支払いが多い。
これらの支払いは比較的少額なので、もらえるポイントが少なくてもそんなに困らない。
あとは、楽天証券での投資に回すことも多い。
これも1ポイント=1円として使えるし、ポイントを無駄なく使えるという点で使い勝手がいい。
以前はAmazonで買うという機会が多かったので、Amazonでの還元率が高かったオリコカードを重宝していた。
しかし還元率が改悪されたうえに、以前使っていたPrimeも解約したくらいAmazonを使う機会も少なくなったので、もうオリコカードにこだわる理由がなくなってしまった。
年会費無料で実還元率1%のクレジットカード
ある程度自分の支払いとそれによってもらえるポイントの使い道がわかったので、還元率が改悪されてしまったオリコカードに変わるメインのクレジットカードの候補を考えたい。
条件は、
・年会費無料
・実還元率1%以上
・QR決済など日常的な支払いか、証券口座で投資ができる
ことだ。
以下では楽天カードをメインにした活用法を紹介していますが、現在はPayPayカードをメインに使っています。
交通費・ライフラインなどでは楽天カードと異なり、PayPayカードは1%還元。
詳しくは以下の記事をご参照ください。
メインは楽天カード
楽天カードはカード支払なら常に1%の還元率で、楽天ペイを使える場合は1.5%の還元率になる。
ポイントの使い道としても、楽天ペイで普段の支払いに使ったり、楽天証券で投資をすることもできる。
この時の交換レートは1ポイントにつき1円だから、実還元率も1%だ。
楽天ペイを使うときは、楽天ふるさと納税でもらった期間限定ポイントを使うことでさらに多くの支払いもできる。
交通費用のPayPayカード
だけど楽天カードにも欠点がある。
楽天カードはPasmoのチャージではポイント還元がないので、交通費の支払いに使えないことだ。
また、Suicaには対応しているが還元率が通常の半分、0.5%しかない。
ポイントを楽天でまとめたければ、Suicaの0.5%で妥協するのも手だと思う。
しかし交通費は月の支払いでも大きな割合を占めているので、できれば高い還元率で支払いたい。
そこで、同じ年会費無料で実還元率1%のカードであるPayPayカードをpasmoチャージ用に使おうと思う。
PayPayカードも楽天カードと同じく還元率が1%あり、QR決済のPayPayで使えるポイントを貯めることができる。
それでいて今のところはPASMOのチャージを使っても、他の支払いと同じく1%のポイント還元率を得られる。
これも楽天ペイと同じく、ダイソーやドラッグストアなどで使う予定。
ちなみに、交通費にSuicaを使うならビックカメラSuicaカードという手もある。Suicaチャージの還元率が1.5%なので、他のカードよりもお得。
しかもそのポイントをSuicaにチャージして使うことができる。
年会費はかかるけど、年に1回の利用で無料になる。この利用にはSuicaのチャージも含まれているので、実質的には年会費無料のカードと変わらない。
ただ、そのポイントをSuicaにチャージするためにはJRの主要駅にあるビューアルッテへ行く必要がある。
最寄り駅にある場合などは便利だが、JR圏外に居住している場合はわざわざそのためにJRの駅に行くのはかなり面倒かもしれない。
メインは楽天カード、サブにPayPayカード
以上から、オリコカードの改悪後はPasmo(交通費)の支払いはPayPayで、それ以外の支払いは楽天カードをメインにする。
こうすることで、常に還元率1%でクレジットカードを使うことができる。
還元率の高さにこだわるよりも、そもそも支出を控えるということも大事かもしれない。
しかし通勤のための交通費など、どうせ支払わなければいけないのであれば少しでも得する方法をとることも同じくらい大事だと思う。
▽ 参考記事
オリコカードで余ったポイントがあれば、ファミペイに交換するのがおすすめです。
500ポイントから交換可能かつ、Amazonなどにも使える幅広い使い道が魅力。
【再改悪】オリコポイント交換先のおすすめはファミペイ【解約前の整理にも】
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