今回はお弁当を持っていくときに面倒に感じる、準備や片づけの手間と時間を省くことができる方法を6つ紹介します。
節約のためにお弁当を持っていきたいと思っても、コンビニで買ったり外食をするのとは違って面倒事が多くなります。
時間がない朝でもお弁当を用意しなくてはなりませんし、容器は持ち帰って洗わなければなりません。
お弁当を持っていくのを続けるためには、これらの手間を省くのが最も良い方法です。
そんな手間や時間をなるべく減らすことのできる方法を6つ紹介します。
手間と時間を省く方法6つ
汚れ落ち◯、レンジ◯のガラス製容器を使う
お弁当箱として使っているのは、一般的なプラ製ではなく、ガラス製の容器です。
理由は油汚れに強く汚れ落ちが良いのと、レンジで使える耐熱性があるから。
ガラス製容器は汚れがつきにくいので、家に帰ってからでも洗うのがかなり楽になります。
お昼に食べてから半日放置していても、夜に使った食器と同じ汚れ落ちなので食器洗いの手間も時間もかかりません。
すぐに汚れが落ちる分片付け時間を短縮できます。
また耐熱性がありレンジで使えるメリットは、単に職場などでレンチンできて温かい状態で食べられるということ以上に、食中毒を防ぐために再加熱をすることができる点です。
この点については【当日にするのはレンジで再加熱するだけ】で詳しく説明します。
レンジが使えることで作り置きしても安心してお弁当を持っていくことができるので、朝の準備時間の短縮になります。
プラスチック製容器は油汚れが落ちない
ガラス製容器を使うきっかけになったのは、よくあるプラスチック製の弁当箱を使っていたときに汚れを落とすのに5分以上も苦戦したからです。
プラスチック製の容器は特にお肉などの油分を含む食材、料理に弱く、油汚れが全くきれいになりませんので、手に入りやすい素材の容器ですが絶対におすすめしません。
直接洗剤をつけて磨いてもプラスチック容器についた油汚れはおちず、二度三度やってようやく落ちるかどうかです。
どれだけ頑張って洗っても、たくさん洗剤をつけて磨いても、角の部分を中心にべたっとした汚れや感触が残ってしまいますのでおかずを入れるのに全く向いていませんでした。
またプラ製容器は色移りもし易いので、かぼちゃなどの色がある野菜を使った料理を入れると黄色い汚れがつくこともあり、これも取りづらいです。
ガラス容器であれば水で軽く流すだけであらかたの汚れが落ちるので、後は他の食器と同じように洗えばほぼ元通りのツルツルした感触に戻ります。
ホーロー製容器はレンジ不可
ガラスと似たような性質を持つホーロー製の容器は、汚れには強い点でガラス製と同じですが、レンジが使えるかどうかが大きな違いです。
ホーローには金属が含まれているためレンジで使うと発火の危険性があり使用できません。
一方でガラスは耐熱性のあるものを選べばレンジ加熱できるので、作り置きしたお弁当を再加熱するのであればガラス製の容器を選ぶべきです。
さらにガラス製の方が一般的にホーロー製の容器よりも安価に売られていることが多いため、複数揃えやすいのも便利です。
作り置きを多くするスタイルで弁当を作っているため、大量に買いやすいのもメリットになります。
ご飯はプラスチック製容器に分けて入れる
お弁当のおかずはガラス容器に入れていますが、ご飯は別のプラスチック容器に分けて入れます。
プラ製の容器に入れてもご飯の汚れは落ちやすいのでガラス容器を使ったり、一緒に入れたりはしません。
ガラス容器を使うのは、落ちにくい油汚れがついてしまう肉などを使ったおかずを入れるためだけです。
重い代わりに汚れ落ちが良いガラス容器と、汚れが取りづらい代わりに軽いプラスチック容器で中身を変えてそれぞれの特徴を活かすようにしています。
別の容器にご飯とおかずを分けることによって、これらを一緒のタイミングで詰める必要がありません。
作った料理や炊いたご飯は冷ましてから冷蔵庫に入れないと菌が繁殖してしまうため、一緒の容器にこれらを別のタイミングで詰めると、そのたびに冷まさないといけなくなります。
別々の容器に分けることで、弁当箱が冷蔵庫のスペースを圧迫することもないし、ご飯をお弁当のためだけではなくて普段の夕飯などに使う分と共有して炊くこともできます。
自分の場合は料理をするのが週末の作り置きだけですが、ご飯は炊飯器で一度にたくさん炊いておいて冷蔵庫で保存しなくなったらまた炊いています。
一緒の容器に詰めないためこれら2つのタイミングを合わせなくてよく、ご飯を炊くタイミングの管理が楽になりました。
当日に料理はせず、すべて作り置き
朝起きてからの料理は絶対にせず、お弁当は全て前の日までに作り置きをしておきます。
朝起きることもすぐに活動するのも苦手ですし、そもそも自炊が苦手なので、朝起きて一番に待っているのが料理なのは精神的にも辛いです。
朝は自分にとって嫌なことよりも、「ご褒美」となることを用意したほうが起きやすくなるのは、「朝が苦手で起きれない自分が、不快感なく目覚め起きるための工夫8つ」で解説しています。
https://namorinblog.com/morning-wake-up-method-8/なるべく長く寝ていたいと思ったり、支度が多かったりと、朝の時間は意外と短いのでそれ以上やることを増やしてバタバタしたまま家を出たくありません。
本来であればご飯もおかずも当日つくるに越したことはありませんが、毎朝やることを考えているとお弁当を続ける気力が持ちません。
そのため料理する時間は作り置きをする週末にまとめて、それ以外のときはなるべく料理しないというのでお弁当作りを続けられるようにしています。
当日にするのはレンジで再加熱するだけ
作り置きしておいたお弁当は傷みやすくそのままだと食中毒の危険があるため、持っていく日の朝にレンジで再加熱します。
冷蔵庫に入れているとはいえ、作り置きしておくと次第に料理は傷んでいき、食中毒を引き起こす菌が繁殖しないとも限りません。
したがって確実に食中毒を防ぐためには、再加熱して菌を死滅させなければいけません。
食品の中心部を75℃で一分以上加熱すると、ほとんどの食中毒は防げるので、これを目安としてレンジで加熱します。
レンジでは構造上加熱ムラが出てしまうので、庫内の清掃を予めしておいたり、食材の大きさを小さめにして熱が通りやすくする準備や工夫も予めしておきます。
自分はご飯とおかずをまとめてレンジに入れ、500Wで4分ほど加熱しています。
さらに加熱した後にすぐふたをすると蒸気で裏側に水分がつくので、粗熱が取れるまではふたはせず放置。
水分が多いと菌が繁殖しやすいので、お弁当をつくるときにも水分のあるおかずには注意しましょう。
中途半端な温度にするとまた菌の繁殖は始まってしまうため、短時間で冷やすために扇風機などで風を当てるか、保冷剤などを使って素早く冷ますことも重要です。
自分は朝起きたらすぐにその日持っていくお弁当をレンジに入れて加熱し、その間に支度を進めていきます。
加熱が終わったらしばらくレンジの中で放置して冷まし、手が空いたタイミングで保冷剤の上に容器を載せておくことで冷ましつつ支度の続きができます。
ふたを洗う手間を防ぐのにラップをかませる
弁当のふたをしめるときには、容器との間にラップをかませることでふたを洗う手間を省けます。
容器自体が汚れ落ちの良いガラス製でも、ふたはプラスチック製になっていたり、密閉のためのゴムパッキンがついていて、これらは汚れが取りづらいです。
食材に触れると洗うときの手間になってしまうので、容器に入れた料理に当たらないよう、容器の上にラップを敷いてから蓋を閉めます。
食器洗いをするときにラップを捨てれば、ふたはきっちり洗わずとも水でさっと流すくらいで十分です。
箸、スプーンケースの代わりにキッチンペーパー
箸やスプーンはケースに入れずそのまま弁当袋に入れて、使った後はキッチンペーパーにくるんで持ち帰りましょう。
プラ製のものが洗うのに苦労するのは散々書いてきましたがケースもプラ製です。
直接食材を入れるわけではないので容器ほど汚れるわけではないですが、食べた後の食器を入れればケースも多少汚れます。
徹底的に洗い物を少なくするためにも、ケースは使わずに箸やスプーンを持っていきます。
とはいえその汚れた箸やスプーンをそのまま弁当袋に入れてしまうと、袋自体やその中に入っているものが汚れてしまいます。
弁当を持っていくときにキッチンペーパーを1枚入れておいて、使った後の箸やスプーンをくるんで持って帰れば、周りのものを汚さずに済むのでケースは不要です。
入れておくのはティッシュでもいいですが、食器についた汚れや油分を吸収しきれない場合もあるので、耐久性に優れて丈夫なキッチンペーパーにしています。
ケースを使わないので、ケースの中で箸やスプーンが暴れてカラカラと音が鳴ることもないですし、家で使っている箸やスプーンをそのまま持っていくこともできます。
お弁当を持っていくために使っているもの
お弁当を持っていくのに使っているのは以下のものです。
弁当箱:3COINSの耐熱ガラス保存容器M
弁当箱はレンジ対応のガラス容器である、3COINSの耐熱ガラス保存容器Mです。
640mlの容量がおかずを入れるのにちょうどいいので使っています。
作り置きするためには複数個買っておくと便利なため、330円という安さで買えるのもメリットです。
弁当箱としてだけではなく、普段の作りおきやちょっとしたレンジ調理にも使えるので重宝しています。
ごはん保存容器
ご飯はダイソーなど百均で買えるプラスチック製の保存容器を使っています。
洗うときの手間を考えると一層タイプのものが望ましいのですが、同じタイプの容器が既に廃盤になっているのかどこにも見当たらないのが残念です。
二層になっているタイプが多く売られているのでこちらも使っていますが、洗い物が増えるのでちょっと面倒。
洗うのが面倒でない一層型で、レンジに入れるときに蓋をずらさなくてもいい蒸気弁がついているタイプだとすぐに加熱できるので、
キチントさん ごはん冷凍保存容器 ブルーやごはん保存容器 大盛り エアータイトがかわりとなりそうです。
弁当袋:ニトリの保冷・保温ランチバッグ CAW
ある程度のマチや大きさがありつつ、保冷機能も持っているニトリの保冷・保温ランチバッグ CAWが安価でおすすめです。
15cmのマチがあるので幅のある弁当箱も入り、高さも16cmあるので容器を2段にして積んでも入ります。
保冷剤を入れられる内袋や、ちょっとしたものを入れられるポケットが外側についているのも便利です。
保冷性はまずまずで、午前中持ち運ぶ程度なら十分。
他にも選択肢はありますが、ニトリでの買いやすさ、600円弱の安さ、幅34×奥行15×高さ16cmの大きさを両立できているのはこのニトリの保冷・保温ランチバッグ CAWだと感じます。
箸やスプーン:普段から家でも使えるものを
いわゆるお弁当用の箸やスプーンにはプラ製のものがほとんどなので、弁当に持っていく専用のものではなくて家でも使うような食器にした方が扱いやすいです。
汚れ落ちも一つの理由ですが、お弁当用の食器は持ち運びやすさを重視していて、20cm未満と短めに作られていて扱いづらいから。
そのためお弁当用の箸やスプーンは買わず、袋に入る21cmくらいの長さ、かつプラ製よりも木の素材でできたモノのサイズを使っています。
このサイズになると持ち運び用のケースはないのですが、さきほども書いた通りケースは使わずにそのまま持ち運んでいるので、これもケースを使わないメリットの一つといえます。
保冷剤
保冷剤はダイソーの結露しにくい保冷剤が、その名の通り溶けても水滴がつきづらいので容器や弁当袋を濡らしにくいです。
夏場でも2つ入れておけば、お昼時までの4時間お弁当を冷やしておけます。
1パックで保冷剤3つ入りなので、余った1つはレンジから出したばかりの弁当を冷やすのに使えるので無駄がありません。
他にも水筒も持ち運んでいますが、水筒については「BRITAのボトル型浄水器は荷物の軽さとたくさんの水を両立できる水筒」で解説しています。
https://namorinblog.com/brita-bottle/重量と消耗品の多さはデメリット
考えられる限り手間と時間を省いた方法を6つ紹介しましたが、実践していてデメリットに感じる点もあります。
まず、ガラス容器はプラ製容器と比べると格段に重いです。
500~600mlサイズなら300gくらいは違ってきます。
この点は洗いやすさとのトレードオフになるので、自分にとってどちらが負担なのかを選びましょう。
自分としてはプラ製容器はとにかく洗うときに時間も取られて、汚れが落ちないイライラもあるので、ガラス容器をおすすめします。
またラップ、キッチンペーパーといった消耗品の消費が多いです。
一食ごとに容器にラップを被せ、キッチンペーパーで箸やスプーンを包み、その度に捨ててしまうため消費が激しくなります。
汚れても捨てられるように消耗品で代用しているので、これも洗う手間を省くための必要経費だと割り切りましょう。
まとめ
今回は準備や片づけの手間、時間を省くためのお弁当の持って行き方を6つ紹介しました。
中でもガラス容器を使うのは汚れ落ちの面でプラスチック製容器とは雲泥の差なので、これだけでも試してみてください。
お弁当を持っていく理由は節約の為なのですが、継続的に行わないと意味がありません。
お弁当を持っていくのを続けるための障害になる、食器洗いや持っていく時の手間を極力なくすことに主眼を置いた方法です。
プラスチック製の保存容器を使っていた時期の自分の反省や、朝の少ない時間に余裕を持って行動することを実際に試行錯誤しながら考えました。
一つでも参考になる方法を取り入れていただければと思います。