人気の簿記資格に興味があるけど、高いお金を払うほどではない。
仕事で使うかも分からないし、スクールに通うのは面倒だけど、勉強はしてみたい。
本記事では簿記3級・2級を無料で独学して、一発合格した方法を解説します。
結論、大部分はCPAラーニングを使うことによって大きく節約しつつ合格に近づけます。
簿記はネットの情報だけでも、十分に合格可能な資格です。
具体的な勉強法や他に参考になるサイトまで、お金をかけなくても、簿記資格を取得できるコツを説明します。
簿記独学にかかった費用
独学で簿記3級と2級を取得するまでに、かかった費用は以下のとおりです。
費目 | 費用 |
---|---|
3級受験料 | 3,400円 |
2級受験料 | 5,270円 |
レポートパッド | 220円 |
電卓 | 1,880円 |
テキスト代 | 0円 |
講義受講代 | 0円 |
試験場への交通費 | 0円 |
合計 | 10,770円 |
ほとんどが受験料で、それ以外には電卓と筆記用具にしかお金をかけていません。
特にテキストと講義には全くお金を払うこと無く、2級まで取得することができました。
通信・通学講座でかかる費用
通信講座や通学制のスクールだと、3級なら15,000~30,000円、2級だと50,000~80,000円程度が相場。
加えて試験を受けるごとに、受験料もかかります。
簿記に興味を持っても、これだけのお金を気軽に出すのはためらわれるかもしれません。
私も同じ気持ちだったので、なるべくお金をかけずに独学する方法で合格しました。
教材はCPAラーニングがおすすめ
テキスト代と講義代を節約するために、CPAラーニングを使いましょう。
- 簿記の講義・テキスト・模試が完全無料
- 公認会計士スクールの講師が担当
講義・テキスト・模試が完全無料
最大の特徴は、通信・通学講座で数万円するような講義が無料で受けられること。
簿記3級の講義は16時間分、2級も30時間半のボリューム。
ほかにも問題集の解説や試験対策講義、経理会計実務やキャリアについての動画まですべて無料です。
テキストも無料かつPDFダウンロードが可能で、PCやスマホで好きなときに読み返せるのも良い点です。
元々市販されているテキストのため、これだけでもクオリティは十分高いです。
さらに試験対策もバッチリで、対策講座に加えて3回分のネット模試を利用できます。
メールアドレスなどの登録は必要になりますが、全て無料で使えるので試しに触れて見るだけでも良いでしょう。
運営元が大手公認会計士スクール
CPAラーニングを運営しているのは、大手公認会計士スクールのCPA会計学院です。
公認会計士試験にとって簿記は必須知識。
CPA会計学院でも「簿記3級の内容→2級の内容→公認会計士講座の簿記」と学習を進めています。
そのCPA会計学院の講師の講義動画を、CPAラーニングでは配信しています。
無料だと講義の質が悪いのではないか、と思うかもしれませんが心配ありません。
公認会計士試験で高い実績をもっているスクールなので、わかりやすく解説してくれます。
無料で使える理由
CPAラーニングのFAQには、無料で提供している理由を説明しています。
「日本の会計リテラシーを底上げしたい」という思いから始まったサービスであるため、より多くの方にご利用いただきたく無料でご提供しております。
ただ元も子もないことをいえば、運営会社の広告宣伝として公開しているのでしょう。
例えば登録したメールアドレスには、転職サービスやセミナーの案内が頻繁に届きます。
CPAラーニングで簿記を取得し、グループサービスのCPAジョブズで転職して欲しいのが運営元の本音。
ですがメールは送信停止もできますし、転職サービスの登録も必須ではありません。
取捨選択して、必要なものだけうまく使いましょう。
筆記用具と電卓は必ず買う
CPAラーニングを使うことで、講義やテキストにかかるお金をすべて節約できました。
しかしどうしても出費が必要になるものもあります。
それは筆記用具と電卓です。
簿記を理解するには、手を動かして計算し問題を解くのが一番の近道です。
表や図を書くことで視覚的に理解しやすくなったり、日常的に触れていない簿記特有の概念を理解しやすくなります。
筆記用具に特別なものは必要ではなく、有り物で十分です。
ペンは元々もっていたもの、紙はA4レポートパッドをダイソーで買っていました。
また電卓はスマホにもついていますが、試験では持ち込む必要があります。
普段から電卓を叩くことに慣れておき、試験問題を速く解けるように練習しましょう。
- 最低でも10桁、できれば12桁表示
- 指が届く範囲で大きい、中型・大型サイズ
- 大きめのボタン
個人的にはシャープ製の電卓がおすすめ。
配列がパソコンのテンキーと似ているので慣れやすく、ボタンも大きめだからです。
CPAラーニングを使った独学法
簿記3級・2級を合格するまでにやってきた勉強法を解説します。
勉強の流れは以下の通り。
- CPAラーニングの講義を見る
- 問題集(基本編)を解き、次の講義に進む
- 講義と問題集を1周したら、できなかった問題を解く
- すべての問題が解けるようになったら模試に挑戦
1.講義で簿記の流れを把握する
まずは試験範囲全体の理解を優先しながら、講義を進めます。
講義は1.25~1.5倍速で視聴した方がスピード的にもちょうどよく、効率的に進められました。
手元に教科書が無いので、マーカーを付けたりしなくても大丈夫です。
講義の中で出る練習問題は、机に向かって計算をできる状況ならなるべく取り組みましょう。
2.問題集を解く
1つの単元の講義を見終えたら、教科書を読み返して軽く復習し、問題集を解きます。
問題集には基本編と試験対策編がありますが、講義後は基本編の該当部分に取り組んでください。
1週目は回答が間違っていても進めることを優先して、問題集を解いたら次の講義に進みます。
この講義→問題集→講義の流れで、まずはすべての範囲にふれるのが第一段階です。
なお講義を見るのと問題集を解くのは、別日にするのが多かったです。
そのため軽く教科書で復習してから、問題集に取り掛かることにしていました。
解答用紙にスプレッドシートを使う
問題によっては、スプレッドシートなどに解答を入れていました。
特に貸借対照表や損益計算書など決算に関する問題は、書くべき数字が多く、いちいち紙に書くのが面倒です。
テキストには解答用紙もついているので、コンビニなどでプリントアウトできます。
しかし、手間と費用がかかるので、あらかじめスプレッドシートに解答用紙を作り、そこに入力しました。
シートはコピーすれば使い回せるので、繰り返し問題を解くのにも利用できます。
3.理解できなかった部分を繰り返し復習
講義と問題集を1周したら、苦手な分野や問題を重点的に復習します。
問題集を解いたときにメモしておいた苦手分野や問題に戻り、再度その問題を解きます。
難しければ再度講義を見たり、CPAラーニング以外のサイトで理解を深めましょう。
それらの問題が解けるまで、同じ問題であっても繰り返し取り組みます。
私の場合3級なら経過勘定、2級商業簿記は税効果会計と連結会計、工業簿記の直接原価計算が苦手でした。
3~4周繰り返し問題を解いたり、1枚紙に苦手分野をまとめて、いつでも見返せるようにしておきました。
逆に一度目ですぐ理解できて、すんなり解けてしまった分野については、最後にさっと復習すれば十分です。
問題集のすべての問題が解けるようになったら、次のステップに進みましょう。
4.模試で9割を目指す
実際の試験の時間配分や問題形式に慣れるため、模試に挑戦します。
本番の合格ラインは7割ですが、模試の目標は9割を目指しましょう。
それだけのバッファがあれば自信を持って本番に臨めますし、仮に本番でミスしてしまっても合格できます。
実際の試験環境では緊張することや、出会ったことのない問題に当たってしまうこともあるかもしれません。
簿記2級の模試で9割近く取っていましたが、本番では得点源の第1問で2ミス、第3問も大きくミスして部分点のみでした。
試験中は落ちたかもと手応えがありませんでしたが、それ以外の問題が完璧だったため84点で合格。
普段が8割程度だったら落ちていた可能性もあるので、余裕を持った状態が功を奏しました。
問題集をすべて解けるようになり、模試で9割取れるようになれば、まず合格できるでしょう。
簿記解説サイトも使う
CPAラーニングの講義やテキストだけでは理解できなかったとき、参考になる解説サイトも紹介します。
もちろん無料なので、これらのサイトも使いこなしましょう。
別の解説だとすんなりと頭に入ってくることもあります。
3級レベルだと検索すればほぼ解決しますが、2級レベルの専門的な内容はそうでない場合もあるので注意です。
いぬぼき
丁寧なイラスト・図を使った説明で、ネット上の簿記解説サイトでは一番見やすいと思います。
ほとんどの分野が網羅されているので、これだけでも独学できるレベルです。
問題集も掲載されているので、CPAラーニングの問題集だけでは不安な方はこちらも解いてみては。
パブロフ簿記
理解が難しい個別論点についての解説が多くされています。
別途テキストや問題集を発売しているため、範囲こそ網羅してませんが、書籍で実績がある分、解説はわかりやすいです。
また問題集アプリもリリースしています。
スキマ時間を使って勉強できるため、家で時間が取れない方には一考の価値があります。
会計ノーツ
CPAラーニングの3級・2級商業簿記の講義を担当している、登川雄太さんが運営している解説ブログです。
網羅性はやや劣りますが、現役講師の方が書かれているので、わかりやすさについては保証されています。
勉強法のアドバイス
テキストの問題が全て解けるようになれば合格できます。
簿記3級・2級に受かるためには、どれだけアウトプットするかによると思います。
テキストや講義でインプットばかりしても、表面的な知識しか得られません。
簿記は習うより慣れよの世界で、電卓を叩く、仕訳を切る、問題を解くのが優先です。
次第にスピードも上がり、簿記の世界への理解も深まります。
テキストや講義で理解できたら、あとはひたすら問題をこなしましょう。
ただしスピードを重視しすぎて、丸暗記に頼るのはNGです。
問題を見たときに、お金やモノの動きをイメージしながら解くと更に理解が深まります。
簿記の独学にかかる勉強時間
簿記3級・2級を取得するまでに、私がかかった時間は以下のとおりです。
簿記資格 | 取得までの時間 |
---|---|
簿記3級 | 50時間 |
簿記2級 | 100時間 |
どちらも三分の一は講義やテキストによるインプット、残りは問題を解くアウトプットの時間です。
およそ1日1時間のペースで勉強を進めていました。
数学や算数は正直得意ではないですし、それが嫌で文系にすすんでいます。
簿記に関する知識は皆無で、事前知識を持たないまま勉強に臨んでいました。
ただし仕事の関係上数字を見る機会があったので、抵抗はなかったです。
また電卓のタッチタイピング(ブラインドタッチ)が少しだけできました。
簿記取得までの勉強時間の目安
一般的には簿記3級は70~100時間程度、2級は250時間程度が勉強時間の目安といわれます。
簿記資格を取得した身としては、それだけ勉強したら確実に受かる目安と考えます。
独学でもその程度の時間を費やせば、受かる可能性は高いでしょう。
そのため最悪はこの時間分、勉強する必要があると捉えると良いのではないでしょうか。
上のレベルを目指すならスクール
独学ではなく通信講座や通学講座を進める方も多いですが、このように考えます。
- 簿記3級:独学で十分
- 簿記2級:通信・通学講座を検討しても良い
(独学でも合格は可能)
簿記3級なら、はっきり言って独学の方が良いです。
CPAラーニングなど無料で良質な教材が多くネットにあるので、独学でも合格できます。
数万円払って受けるほど、難しい資格とはいえません。
2級だとやや専門的になるので、最初から2級の取得を考えている方は安価な通信講座の利用を考えてもいいでしょう。
自己啓発レベルなら独学でカバー
時間効率を求めるなら、最初からお金を出して通信講座を受けたり通学で勉強しましょう。
合格までに必要な知識や技術を、過不足無く教えることにスクールは優れています。
また簿記取得のその先まで考えているのであれば、早く取るに越したことはありません。
- 会社の経営に携わりたい
- 経理職に転職したい
- 簿記1級・税理士・公認会計士資格を目指す
ですが多少興味がある、役立つかもしれない、そういった自己啓発レベルなら独学でも問題ありません。
私も仕事に使うわけではなく、単に簿記に興味があって勉強を始めました。
3級を勉強し始めたら面白かったので、その後2級まで取得しただけです。
それほど明確な目標はなく、勉強し始めました。
無料で講義を受けられるCPAラーニングは、こういった簿記に興味がある人のファーストステップとして非常に有用です。
この記事のまとめ
今回は簿記3級・2級をお金をかけずに独学し、合格する方法について解説してきました。
簿記に興味を持った方は、CPAラーニングを使って勉強してみましょう。
- 簿記の講義・テキスト・模試が完全無料
- 公認会計士スクールの講師が担当
勉強は講義と問題集を1周して簿記の範囲を理解したら、あとはテキストの問題を解き続けます。
解けない問題がなくなり、模試でも9割が取れれば、試験合格は間近です。
人気が高く日常的にも役立つ簿記ですが、わざわざ高いお金を出してまでは、と考える方もいるでしょう。
しかし受験代・筆記用具・電卓にしかお金をかけていなくても、合格は余裕です。
少しでも興味をもって簿記に触れてみようと思ったなら、まずはCPAラーニングの講義を無料で聞いてみてはいかがでしょうか。
▽ 参考記事
簿記の考え方は家計簿・家計管理にも活かせます。
仕事で活かせなくても、家計簿をつけて勉強の成果を発揮しましょう。
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