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【特Aのおいしさ】彩のきずなはまずい?味・特徴を実際に食べて紹介

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  • 埼玉県のお米「彩のきずな」はまずいのか? どんな味がする?
  • 「彩のきずな」の味の特徴を教えてほしい。

そんなお悩みを解決します。

この記事の内容
  • 「彩のきずな」を実際に食べてみた味の感想
  • 「彩のきずな」の評価や品種としての特徴
  • 「彩のきずな」と「彩のかがやき」の違い

スーパーなどで売られている彩のきずなを実際に購入し、食べてみて「まずい」評判が本当なのか確かめてみました。

結論としては彩のきずなは程よい甘さを感じる、バランスが良い美味しいお米です。

「まずい」という評判のある彩のきずなですが、この記事を読めば味の特徴も美味しい理由もはっきり分かります。

実際に食べてみた彩のきずなの味について

彩のきずなのパッケージ

彩のきずな(さいのきずな)の味が「まずい」ということはなく、食べてみると以下のような美味しさを感じました。

彩のきずなの食味の特徴
  • 口当たりはシャッキリしていて、食べごたえあり
  • 強すぎない甘みを噛むほど感じる
  • 全体的に味や柔らかさのバランスが良い

口当たりはシャッキリ系で食べごたえあり

ハリのあるご飯を口に入れてみると、シャッキリした口当たりが感じられます。

食べごたえもあり、噛むとモチモチとした程よい弾力感です。

まとめて炊いて冷蔵しておいても、硬すぎず柔らかさを保っています。

程よい甘みを噛むほど感じる

彩のきずなの炊飯後のご飯粒

ご飯を口にいれると、ほのかな甘みがじわっと広がります。

噛むほどにお米の甘みを感じられるようになり、お米単体としてもうまみがあります。

後味は控えめでくどくなく、甘みや旨みはすっと引いていきました。

一方でお米だけで食べると物足りない味で、彩のきずなの粒自体から甘みやうまみが強烈に感じられるわけではないです。

しかしたいていおかずと一緒に食べることを考えると、主張しすぎない点が良いと思います。

総評としては味や柔らかさなどのバランスが良く、主食として他のおかずにも合いやすいでしょう。

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彩のきずなの特徴3つ

彩のきずなを炊飯したときの炊飯器

バランスが良く美味しい彩のきずなは、以下の3つの特徴を持っています。

彩のきずなの品種としての特徴
  • 味や見た目で高く評価されている
  • 暑さに強い
  • アミロースの含有量が低い

順番に解説していきます。

食味や見た目で高い評価

彩のきずなは食味や見た目で、外部からの高い評価を度々獲得しています。

日本穀物検定協会が発表している食味ランキングでは、「特A」ランクを複数回獲得しました。

「特A」ランクは5段階のうち最高評価に当たり、令和5年まで4年連続(5回目)の獲得なので安定して高い評価を得ています。

また見た目の綺麗さが問われる等級検査の結果でも、1等米と判定される比率が高いです。

彩のきずな 等級比率 1等 2等 3等 規格外
令和4年産 77.4% 21.0% 1.4% 0.2%
令和3年産 88.1% 11.4% 0.3% 0.2%
令和2年産 78.3% 19.1% 2.3% 0.4%

等級検査は整った形をしているか、虫食いがあるかなどを調べて、1〜3等米と「規格外」に分類しています。

等級の高低によって、お米の値段にも影響します。

美味しさや見た目からも彩のきずなが高く評価されていることが分かり、「まずい」という評判は的外れだといえます。

暑さに強い品種

見た目や美味しさの評価も高い彩のきずなですが、暑さに強いことが安定的に高い評価を得ている理由でもあります。

「日本一暑い街」熊谷市で生まれた彩のきずなは、開発中の約300品種のうち唯一高温障害の影響を受けなかった1種類でした。

40度もの高温になる環境でも、白未熟粒と呼ばれる育成不良の状態にならなかったのです。

白未熟粒が多いと見た目が悪いだけでなく、粒が割れやすく味にも若干の影響を及ぼします。

>>白未熟粒の発生 – ライスピア米蔵【㈲盛実米穀】

実際の例として令和5年産米は全国的に猛暑だったため、北陸や東北を中心に質が落ちててしまいました。

>>ことしの新米 猛暑で「白未熟粒」増える地域も 味への影響は? NHK解説委員室

しかし彩のきずなは令和5年も食味ランキングで特Aを獲得したほか、高い1等米比率も出しています。

美味しく見た目の良いお米が、猛暑の夏でもとれるのが彩のきずなの良さです。

美味しさの鍵となる低いアミロース含有量

彩のきずなの特徴として柔らかく弾力がある点がありますが、その理由はデンプンの成分「アミロース」が少ないからです。

デンプンはお米の成分の7~8割を占めており、アミロペクチンとアミロースの2つの成分に分けられます。

美味しいお米はアミロースの含有量が低い傾向にあり、柔らかく粘りがあります。

低アミロース米と呼ばれる品種は、およそ3~17%のアミロースが含まれています。

ちなみにもち米のアミロースの含有量はほぼ0%。

強い粘りを生むアミロペクチンがほとんどなので、よく伸びるお餅の原料になっています。

>>(参考)東北農業研究センター:冷めてもおいしい低アミロース米 | 農研機構

彩のきずなのデンプンにはアミロペクチンが多く含まれ、つまりアミロースの比率が低いので柔らかく甘く感じます

冷めても硬くなりにくいので、まとめ炊きやお弁当にも最適といえます。

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彩のきずなと彩のかがやきの違い

埼玉県のブランド米には、彩のきずなのほかに「彩のかがやき」という品種があります。

似た名前のブランド米ですが全くの別もので、彩のきずなとは次のような違いがあります。

彩のかがやきの特徴
  • 更にさっぱりとした食味
  • ランクや等級に差やばらつき

彩のかがやきは更にさっぱりした味

柔らかく粘り気がある点は似ていますが、彩のかがやきの方がよりさっぱりした味だといえます。

後味もスッキリとしており、甘みや旨みはかなり控えめ

彩のきずなよりももっちりとしていて、柔らかさはやや彩のかがやきが勝っているように感じました。

お米自体にしっかりとした味を求める人には不向きですが、主張が強くないので飽きがこないです。

ランクや等級に差がある

食味ランキングでの評価では、彩のかがやきはAランクを複数回獲得していますが特Aを獲得したことがありません。

もっとも両者に大きな味の差があるかというと、食べ比べてみても大きな差は感じません。

一方で見た目で測られる等級に関しては、彩のきずなは安定しているのに対して彩のかがやきはばらつきがあります。

特に高温になった場合彩のかがやきは白未熟粒が出る場合があり、令和2年産米では等級比率に大きく違いが見られます。

等級比率(令和2年産) 1等 2等 3等 規格外
彩のきずな 78.3% 19.1% 2.3% 0.4%
彩のかがやき 20.4% 49.9% 26.3% 3.4%

この年の埼玉県では梅雨明けが遅く、8月が高温多照だったため、彩のかがやきに高温障害が多数発生したようです。

>>気象変動に負けない米づくりを!~令和2年産水稲の作柄と3年産に向けた対策~ – 埼玉県

猛暑になった際の品質には、彩のきずなのほうが分があると言えそうです。

価格には大きな違いなし

以上のような違いのある2つの埼玉県産ブランド米ですが、価格には大きな差はありません。

Amazonでは、彩の彩のかがやき・彩の彩のきずなのどちらも5kg2,400~2,500円(税込)くらいで売られています。

私がスーパーで買ったときには、5Kgの無洗米がどちらも同じ1,814円でした。

どちらもまだ知名度が低いのが、安い理由かもしれません。

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彩のきずなは高く評価されているおいしいお米

今回は彩のきずなの味について、実際に食べてみた感想も交えて解説しました。

彩のきずなの食味の特徴
  • 口当たりはシャッキリしていて、食べごたえあり
  • 強すぎない甘みを噛むほど感じる
  • 全体的に味や柔らかさのバランスが良い

味や柔らかさなどのバランスが良く、主食として他のおかずにも合いやすいのでおすすめできます。

食味ランキングでも毎年特Aを獲得しているように味については文句なく、質についても暑さに強いので安定しています。

「まずい」といった評判に惑わされることなく、ぜひ一度食べてみてはいかがでしょうか。

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