今回は生活に悪影響を与えるような、余計なモノ・無駄なモノを買わない方法を解説します。
いらないモノや過剰な性能を持っているモノが部屋にたくさんあって、捨てられなかったり、捨てるときに後悔していませんでしょうか。
自分もこんな理由でモノをたくさん買って、後からその整理をするときにはかなり苦労しました。
- あったら便利そうだから
- みんなが持っている人気のモノだから
- 人からおすすめされたから
- なんとなく使うかもしれないから
自分基準で必要なモノを買うためには、買わない方法を身に着けましょう。
2つのステップを踏むことで、自分にとって余計なモノ・無駄なモノを買わない判断ができるようになります。
余計なモノ・無駄なモノを買わない方法
結論から言うと、以下の通りです。
- 買うべきかどうか、時間を置いて判断する
- 必要性に見合ったコストのモノを選ぶ
欲しいと思ったときでも感情に流されないように、冷静な判断ができるように、時間を置くことで論理的に必要性を考えます。
そして必要性があると判断したら、費用対効果やコスパがいいモノを買うために選択肢を比較して、必要な理由とコストが釣り合うモノに決めましょう。
買わないメリットを理解して心がける
これから紹介する方法を身につけることも重要なのですが、なぜ買わないのかメリットを理解しておくことも大事です。
買いたいと思う感情を止めるのは、買わない方法を実践していても難しいです。しかし常に「買わないほうが良い」という考え方を買い物の基礎にしておけば、感情に流されることは少なくなります。
「(前記事)」ではモノを買わないための心構えとして、なぜ買わないほうが良いのかを詳しく解説しています。
具体的な方法の実践だけではなく、買わないことのメリットや良さを深く理解しておくこともまた買わない方法のひとつです。
買うべきか判断するために時間を置く
必要性を判断するために置くべき時間は最低でも1週間、可能であれば2週間以上の間隔を取り、使う機会の少ないものであれば1ヶ月ほど期間を空けます。
欲しいと思ったときの感情任せで買い物をしてしまうと失敗しやすいので、買う前にその必要性を考えましょう。
そのために時間を置くことによって、感情に流されない冷静で合理的な判断ができます。

感情は人を突き動かす力は強いのですが、瞬間的で長続きしないため、方向性がぶれて選択を失敗しやすいです。
論理的な選択であれば結論を出すまでに時間はかかるものの、その分一貫性のある答えを導きやすくなります。
もちろんよく考えても失敗することはありますが、感情任せの選択は失敗を招きやすいです。
・時間を取らずに決断するため、理由を深く考えないまま買う
→ 理由を振り返れずに、それ以降も同じような失敗を繰り返す
・最初は気に入っていたはずなのに、急に必要性を感じなくなる
→ すぐ要らなくなってお金を無駄にする
・他にもっと適切な選択肢があるのに、時間を取らないので検討しない
→ 後でその選択肢のことを知って後悔する
メモをとることで理由を言語化する
時間を取って考えても、頭の中だけで考えるだけでは生活の中から必要性を感じたのか、外から影響されただけなのか、必要性がはっきりとしません。
欲しい理由を言語化すると、客観的にその理由を見ることができます。
そのためメモするときには欲しいと思った理由を必ず書いておきましょう。
頭で考えているだけだと自分に疑いを持つのは難しいですが、自分の外に出た言葉や文章に対してはおかしな点に気づきやすいです。
加えて理由を書いておくと、後々その買い物が失敗しても、なぜ失敗したのか原因を探れます。
紙であれデータであれ、言葉として書き残すことで、振り返って失敗を減らすことにつながります。
欲しいモノがない状態を意識して生活する
時間を置いている間、欲しいモノがない状態を意識して過ごすことで、本当にそれが必要なのかを感覚的に理解できます。
本当に生活に必要なモノであれば、無いことに対して何度も不便を感じるはずだからです。
また最初は必要だと思っても、時間を置いて過ごす中で最初の1回だけしか不便を感じないこともあります。
何度も必要性や不足を感じるのなら今後も必要になる可能性は高いですが、一度しか使わないなら役に立つ場面が少ない無駄な買い物になりかねません。
何回必要だと思ったかをカウントする必要はありませんが、「この前も同じことを思った」と気づくほど頻繁に思っているなら必要なモノである可能性が高いです。
費用対効果、コスパの高いものを選ぶ
時間を置いて考えて、必要性があるとわかったら、その必要性に見合ったコストのモノを選びましょう。
必ずしも安いモノを手に入れることが正しいわけではありませんが、必要性に対して過剰なコストをかければ費用対効果が薄くなってしまいます。
最も適した手段やモノを選ぶためには、高価なものから安価なものまで多くの選択肢を比較し、また代案も視野に入れて検討しなければなりません。
ではどのような選択肢を検討し、選ぶべきなのでしょうか。
中古品や型落ち品を選ぶ
中古品や型落ち品は新品で買うより安いので、必要性を満たしているならコストが低く割に合いやすいです。
中古品は最も価格が落ちる時期、新品から中古品になる時期を避けて買うことができます。
新品の製品はCMのような広告宣伝費や、お店で売るための人件費などが上乗せされていますが、中古品として時間が経つにつれて作るのにかかった原価の分だけが価格として残っていくのです。
ドラム式洗濯機の売り時を調べると、経過している時間が一緒でも、新品からの落ち幅と中古品になってから落ち幅は異なっていました。
そのため新品値下がりの最も激しいところを避けて買うことができる中古品は、コストを抑えるための賢い選択です。
ただし中古品は状態面や信頼できるところから買えるかという問題点もあります。
そのため新品かつコストの低い選択をしたいなら、型落ち品を選ぶと良いでしょう。
多くの製品は最新のモデルになっても、デザインや性能の小幅な変更や向上しかなく、型落ち品との価格差に見合った機能向上があるとは限りません。
また性能があがってもユーザーが求める機能なのかどうかは別です。
求めているモノを適正価格で探すのに、中古品や型落ち品を選ぶのは有効といえます。
コストの低い手段を試してみる
必要性がわかっても、必ずしもクオリティの高いモノが必要なのではなく、モノ自体があればいいケースもあります。
それを確かめるために、受け入れられる範囲で最もコストの低い手段を試しましょう。
成功すれば安く必要性を満たせて、仮に失敗しても損失が少なく、また実際に試した経験から何が必要で不要なのかをより正確に感じ取れます。
よくこの方法のために利用するのが、ダイソーなどの100円ショップです。
例えばクリップボードを検討していたとき、試しにダイソーで購入したものを使うと、必要な機能を満たせていたので十分だと分かりました。
つまり1,000円もする質のいいクリップボードを必ずしも求めていたのではなくて、クリップボードさえあれば良かったのです。
一方アイマスクを検討したときも100円ショップで買ったものを試しましたが、ゴムの締め付けがきつく使えませんでした。
ですがこの失敗でアイマスクに求める条件が明確になり、「バンド部分の長さが確保されていて、調整が可能かつ、バンド部分が太ければなお良い」とかなり具体的な部分まで絞り込めるようになりました。
イメージだけではわからない、触ってみて初めて気づく使い勝手が、低いコストで試すことによって気づけるようになります。
捨てるときまで考える
捨てることは買うことよりもハードルが高く、労力も時間もかかります。
そもそも買わなければ捨てなくても済むのですが、買う必要性がある以上はなるべく捨てるコストが小さいものを選びましょう。
モノを捨てるのが面倒になると空間を埋めるのはもちろん、家のなかがごちゃごちゃして心の余裕もなくなり、モノを整理するための道具を買ってモノが更に増えていきます。
そうならないためには、捨てるまでのイメージをしてその過程を受け入れられるか考えること、簡単に捨てられるような他の方法を検討することの2つを実践しましょう。
詳しい方法については「モノを「捨てるのが面倒」を回避する2つの方法と考え方」で解説しています。
買うのは簡単、買わないのは難しい
今回は余計なモノ・無駄なモノを買わないための方法について解説しました。
ポイントはこの2つです。
- 買うべきかどうか、時間を置いて判断する
- 必要性に見合ったコストのモノを選ぶ
時間を置くことで感情に任せた判断をすることを避け、客観的な理由と必要性を検討することができます。
その理由と必要性を検討しているからこそ、見合ったコストのものを選択することもできます。
買わないことはとても難しいことです。冷静にならなければならず、よく考え続ける必要があります。
むしろ買うことのほうが非常に簡単で、企業やインフルエンサーの広告・宣伝に流され、沢山の選択肢を比較せず、周りと同じようなものを買えばいいだけです。
ですがそんな他人が基準の買い物に流されれば、待っているのは不要なモノや余計なモノが積み重なった部屋と赤字の家計簿だけです。
沢山のモノがあふれ、それに付随する情報も大量にあるからこそ、正しくモノを買わない方法を身につける必要があります。
▽ 参考記事
楽で簡単な「買う」選択肢に流されないために、「買わない」選択がもたらすメリットを理解しておきましょう。
時間を置くことなく、他の選択肢をよく検討することもなく安易に買い物をすると、いつか私のように痛い目を見るかもしれません。
