家計簿をつけるとき、お店でもらえるポイントの扱いで困ったりしないでしょうか。
ポイントをもらったとき、持っている間、使ったとき、それぞれどういう処理を家計簿ですればいいのか。
正確な支出や収入を把握するためには、日々の買い物についてまわるポイントの処理が大切になります。
今回は家計簿のつけ方について、ポイントの取り扱い方を紹介します。
使ったときに収入として計上。相殺はしない。
ポイントを家計簿に反映させる場合は、以下の方法でつけます。
- ポイントを使ったときにだけ家計簿につける。
- ポイントとして使った金額を「収入」として記録する。
- 支出はポイントと相殺しない。
例えば200円のモノを買って、ポイントを100円分使って残りを現金で支払ったときはこのように。
支出(ポイントを使う前の金額) | 200円 |
収入(ポイントとして支払った金額) | 100円 |
自分の家計簿では以下のようなつけ方をしています。
ポイントの処理方法を考える必要があるのか
日々の買い物にポイントが常に関わる以上、その買い物を記録する家計簿もポイントの取り扱い方を考慮しなければなりません。
今やどのお店で買物をしても、ポイントが貯まったり使えたりして常にポイントが絡んできます。
コンビニやスーパーをはじめとして家電量販店やドラッグストアなど、専用か共通のポイントなのかはさておき、ポイント制度がない店鋪の方が珍しいくらいです。
またPayPayや楽天ペイなどのQR決済サービスも普及しており、貯めたポイントで支払えることも。
日常の買い物を記録する家計簿をつくろうとすると、ポイントとの関係は切っても切り離せません。
使ったときだけつける理由
ポイントを家計簿につけるのは、支払いに使ったときだけです。
つまりポイントをもらったときや持っているだけの場合は、家計簿につけません。
もらったときや持っているとき、家計簿につけない理由は2つです。
- もらったポイント、持っているポイントを家計簿につけるのは面倒
- 期間が来ると消滅して使えなくなるポイントがある
これらの理由から、ポイントは使ったときにだけ記録します。
もらうたびに記録したり、持っているポイントを数えるのは面倒だから
どこで買い物をしてもポイントがもらえるのに、それを毎回家計簿に記録するのははっきり言って面倒です。
正確に記録しようとすると買い物をするたび、「どのお店で」「どの種類のポイントを」「どのくらい」もらったのかをいちいち記録する必要があります。
また更に面倒なのはポイントとして持っている間。
自分の家計簿では、月ごとにいくら現金や預金などの資産があるかをカウントしています。
ポイントも資産として数えることができますが、毎月どのポイントをいくら持っているのかを家計簿に記録しようとすると非常に大変な作業です。
実際にやってみると、十数個あるアプリのポイントを確認するのだけで時間がかかります。
その中には普段あまり行かない店もあるので、それも毎回確認するのかとしんどくなりました。
それに果たして自分が何店鋪のポイントを持っているのかもわからないので、本当に正確に記録しようと思うと難しいです。
期間限定のポイントは使えるかどうかはわからないから
ポイントは現金と同じように収入としてもいいのですが、収入とするとポイントの性質上大きな問題が生じます。
期間限定のポイントは貰うときに「収入」として計上したとしても、使わなければそのうち消えてしまうということです。
もらったときに収入をプラスにしたとしても、逆に期限が切れたときには収入をマイナスにしなければなりません。
使ってもいないポイントなのに、一方はある月の収入をプラスに、もう一方は月の収入をマイナスにする影響を及ぼします。
最初からなかったのと同じことなのに余計なプラス・マイナスがたつことで、月々の支出・収入、ひいては貯蓄額の算出を歪めます。
またポイントの期限を確認しようと思ったら、結局すべてのポイントを月ごとなど特定のタイミングでチェックし続ける必要があり、やはり面倒になります。
ポイントをもらったときや持っているときには、家計簿上記録しない理由はこのためです。
相殺はせず、収入とする理由
では使うときにはポイントをどのように家計簿に記録すべきでしょうか。
ポイントを支払いに使うときには支出との相殺はせずに、元々支払う値段を「支出」として、使ったポイント分のお金を「収入」として計上します。
例えば200円のモノを買う場合に100円分のポイントを使って支払ったなら、支出は200円、収入は100円です。
レジでポイントを使って支払うときには、支払うべき金額が減っているので、実際に支払ったお金だけを家計簿に記録してしまうかもしれません。
しかし支出の金額を、ポイントを使った分と相殺して家計簿につけてはいけません。
この場合現金などで支払う金額は100円だけですが、決してポイントの分を差し引いて支出を100円と記録してはいけませんし、使ったポイントの金額を計上しないのもよくありません。
なぜならこのようにポイントを相殺して記録するのは、問題点が2つあるからです。
支出が減ったように見せないため
まず後から振り返った際、ポイントを使っている場合だけ支出が減ったように見えてしまいます。
ポイントを使って支払うこととは、買おうとしているモノの金額を値引きしているのではなく、自分が使えるお金が増えることです。
つまりポイントを使うときは、ポイントは現金化されて、その現金を追加して支払いをしています。
そのため家計簿でやらなければならない処理は、支出を少なくすることではなくて、収入を多くすること。
ポイントのあるなしによって支出が増減すると、後で振り返ったときに同じような支出と比較することができなくなります。
予算オーバーを防ぐため
もう1つは月の予算をオーバーしてしまう可能性があることです。
通常予算を考えるときは、「いくらまで使って良い」と支出を制限するはずです。
しかしポイントを使って支出を相殺してしまうと、ポイントがある分だけ予算の枠が実質増えることになります。
せっかく予算を決めて支出を制限しているのに、ポイントを収入にカウントするせいでその仕組を台無しにしてしまうのです。
デメリットと対処法
もらったときや持っているときにポイントがどのくらいあるかを家計簿上で一元的に管理できないのはデメリットです。
これに関してはポイントに関連するアプリを一つの場所にまとめて、そのお店にいったときに使えるポイントがないかをチェックしています。
そのためいまどのくらいのポイントが、どのお店で貯まっているのかというのはわざわざ管理していません。
そもそもポイントは払うときに使えたら良いというものであって、あるから使おうというものではないです。
もちろん使えるに越したことはないですが、すべてのポイントを正確に把握したからといってそれらを全部使えるわけでもありません。
「そのお店のポイントが有る→そのお店で買えるものを探す」ではなく、
「そのお店で欲しい物がある→そのお店のポイントを使う」という流れです。
ポイントに流されると得したいがためにもらったポイントのせいで、逆に支出が増えてしまいます。