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なぜ公務員をやめたのか? 忙しさに耐えきれなかった5年間

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この春、新卒から5年間ほど務めてきた公務員を退職しました。

きっかけは自分の苦手なコミュニケーションが重要である調整業務が増えたことで、うつ状態・適応障害になって休職をしたことです。

職場から引き止められたのですが、そこから先も公務員として働くのかどうかはかなり後ろ向きでした。

今までとその先の公務員生活を考えると、自分にとって気が重い要素がいくつものしかかってきました。

それは、

  • 繁忙期の100時間前後にもなる残業時間の長さ
  • ムダに多い飲み会
  • 黙々とこなすだけでスキルのない職務
  • 副業禁止による職場への経済的依存

の存在です。

残業時間の多さ

退職を考えるに当たって真っ先に思い悩んだのが残業時間の多さ。

残業時間は月100時間を超えるときもありましたし、例年繁忙期は80時間を超えるのが普通でした。

もちろん、毎月残業時間が長いというわけではないです。
業務が落ち着いている月は10時間程度で済むこともあるので、そういう意味では「メリハリがついている」と表現する人もいます。

しかし自分はこの繁忙期の忙しさにとにかく耐えられなかったです。

人によってはこういうときの忙しさを「祭りのようなもの」といってむしろテンションが上がるそうですが、職場と自宅を往復するだけの生活にはどうしても疑問を感じざるを得ません。

自宅に帰ると言っても帰宅時間が遅いから、シャワーを浴びる事と寝ることくらいしかできない。

終電を超えているので、タクシーで自宅に帰るのは日常的。

始発が近い時間だとタクシーを使っても立替が認められない場合があるので、わざわざ1時間ほど仮眠して始発で帰るということもしばしばある。

自分は仕事をする時間よりも、自分ひとりの時間がいちばん大切なのではないか? ということに気づき始めていたんだと思います。

なぜこんなにも仕事量が膨大なのか?

1日の定められた時間しっかり働いているのに、なぜいつまで経っても帰れないのか?

常にそんな疑問を持ちながら働いていました。

少なくとも、9時17時で帰れるということを信じている公務員はこの世に存在しないと思います。ちなみに自分は公務員になる前まで9時17時を半ば本気で信じ込んでいました。

業務外での付き合い(飲み会)

残業が嫌いだったのは、自分の時間が削られるからです。

とはいえ自分がいた職場はサービス残業というものは無い良心的な職場だったので、ちゃんと残業代という形でその対価をもらえていました。

しかし飲み会は違います。

自分の時間が削られる上に、お金まで取られる。何一ついいところがありません。

多少役職によって払う金額が変わるくらいで、おごりは基本ありません。

強いて得られるものがあるとすれば、余り物のサラダと揚げ物くらいでしょうか。

更に自分のいた部署では、何かにつけて飲み会をやるということが多かった。

繁忙期に向けた決起集会、それが一段落した際のお疲れ様会。

出張は必ずその後の飲み会も一緒に付いてくるし、何なら飲み会をやりたいがために出張をセットする人までいます。

もはや理由もなく懇親会という名目だけ立てて飲みに誘われることも多々ありました。

もちろん季節ごとの飲み会もあります。歓迎会、送別会、忘年会、新年会など。

部署のメンバーが入れ替わるたびに歓迎会と送別会は行われるので、年一度とは限りませんし。

月1よりは明らかに多いペースでやっていたと思います。

それから、基本的に二次会もセットで付いてきます。

二次会が行われなかった飲み会は記憶にありませんし、それよりも三次会までいった飲み会があったことのほうがよく覚えています。思い出したくもありませんが。

最初から自分は「飲み会は嫌いです」と宣言していたので、入りたての頃は先輩も気を使ってくれたのか、一次会終わったときに帰してくれました(それでも参加は断れなかった)。

しかし自分が歳を重ねていくと、むしろ自分が後輩にそう言って帰す代わりに飲み会に参加せざるを得ないという羽目になりました。

専門性やスキルの身につかない職務

将来的なことを考えても、公務員でいることに危機感を覚えました。

長すぎる残業や月1以上のペースで行われる飲み会に嫌気がさしていたので、かなり早い段階から転職しようということを自分は考えていました。

しかし、実際に転職を考え始めたときに気づいたことがあります。

果たして公務員として働いた結果、何が身についただろうか?

事務処理能力くらいはアピールできますが、逆にいえばそれくらいですし、専門的な技能かと言われると難しい。

派遣社員だったら、一般事務は未経験者でも採用されやすい職種の1つです。

仕事を調整する能力や多くの人とのやりとりをするコミュニケーション能力というのもありますが、公務員特有のものではなくビジネスとして新卒であろうと求められる普遍的な基礎能力です。

公務員は2~3年で部署を異動し、様々な仕事を経験してジェネラリストになる出世コースが一般的なので、特定の技能を身につけるのは難しいです。

あとは、公務員の世界でしか通用しないような余計なスキルしかありません。

例えば、どの部署の人間にはどこまでの情報は伝えて、どの情報を出し渋るのか。とかです。

これ、どこかで役立ちますかね?

副業禁止規定の存在

公務員は原則副業禁止です。

副業でお金を稼ぐということができないということは、経済面を公務員としての収入に頼らざるを得なくなります。

終身雇用制が崩壊して企業の力も落ちている現在において、この副業禁止規定はかなり重い。

確かに行政機関は企業とは違って簡単にはクビにならず、終身雇用が未だに保たれている数少ない職場と言えます。

安心できるかもしれませんが、裏を返せば仮に公務員の仕事がつらいと思っても、生活をしていくためには唯一の収入源を保つために公務員として生きて行くしかなくなります

加えて先ほどお伝えしたように、公務員でいることによって特別なスキルは身につきません。

また自分にとっては長すぎる残業時間や飲み会の多さ、加えて未だに残る非効率的な仕事のやり方やそれらが改善されそうにない政治状況などを鑑みても将来的に続けていくことに希望が持てません。

いざ公務員が嫌になったからといって転職をしようと考えたところで、スムーズに進むとは限りませんし、長く公務員として働けば働くほどその傾向は強くなります。

副業ができず、公務員の収入頼りの生活になると、
収入のためには公務員を続けるしかない→特別なスキルは身につかないので転職がしづらくなる→ますます公務員として生きるしか道がなくなる
と、公務員組織への従属性が高まります。

もっとも、公務員の副業禁止規定には納得しているところもあります。

国民生活の基礎を支える仕事をする身として、また税金から給与をもらう身として、副業によって本業が疎かになることがあれば批判は免れません。

しかし、組織よりも個人が重要視されている今の時代を生きていく上では大きなデメリットになっているのではないかとも思っています。

自分にとってはデメリットしかなかった公務員の勤務環境

自分が退職するにあたってマイナス面ばかり指摘しましたが、公務員になるというのは悪いことばかりではありません。

この不安定な時代にも関わらずほとんどクビになることがないという安定性や、社会的な信頼においては公務員がNO.1だと言って過言ではないでしょう。

ですが、自分にとってそれらはなんの役にも立たなかったということです。

もっと自分の時間を大切にしたいし、もっと将来性のあることをやってみたい。

という、自分の思いに気づいたときに公務員でいることはデメリットでしか無いと考えて退職しました。

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