こんにちは、なもりんです。
最近非常にAT小型限定普通二輪車の免許が人気のようです。
コロナ禍で満員電車に乗るのを避けたい方や、テレワーク等で時間の空いた方が遠出をするときのために、短期間で簡単に取れることがその理由です。
いわゆるAT小型限定普通二輪車の免許は、125ccまでの、いわゆるスクーターに乗ることができる免許で、私も少し前に取得しました。
そこで今回は今からAT小型二輪の免許を取りたいという方に向けて、教習の内容や私がやってみて感じたコツをお伝えしたいと思います。
これから免許を取ろうと思っている方、125ccのスクーターに興味がある方はぜひ最後まで見てくださいね。
AT小型二輪の教習ではどんなことをやるのか
AT小型二輪の教習でやることは、主に以下の通りです。
- 坂道発進
- クランク
- 急制動
- 一本橋
- S字コース
これらを通じてバイクの運転について学んでいくことになります。
加えて、初回の教習ではアクセルやブレーキなどの基本的な操作方法やバイクの取り回しなども教えてもらいます。
また、実技以外ではシュミレーターを使った教習もあります。
これは風の強い日や雨の降っている日などの悪条件の道路を走るとどうなるのかというものなので、実技というよりは知識として「そういうこともあるので気をつけましょう」という位置づけですね。
AT小型二輪の教習は難しいのか
AT小型二輪は原付を乗ったことがないようなバイク未経験者でもそれほど難しくはありません。実際に原付未経験の私も卒業までストレートで行けました。
未経験でも難しくない理由は2つあります。
1つはATなので複雑なクラッチ操作を必要ではないことです。
アクセルをひねって、ブレーキを掛けることができればバイクを動かすことができますからね。
もう1つは、小型のバイクは比較的軽いので走行中・非走行中のコントロールがしやすいところです。
バイクは大きく重たくなるほど取り回しは難しいです。
大型のバイクは引き起こすのにもすごい手間がかかりますし、走っているバイク自体にパワーがあるのでコントロールが難しいと思います。
ただし、AT小型二輪でも注意すべき点があります。それはAT小型二輪の教習時間が非常に短いということです。
実技の教習時間は免許を持っていない・原付免許のみの方で9時間、自動車免許などを持っている方で8時間ですが、うち2時間はシュミレーターなので、実際にバイクに乗れるのはたったの7~6時間です。
これだけの教習時間で卒業検定まで行ってしまいます。
1回の教習に集中すること、教習が終わったあとに復習・予習することが大事になります。
AT小型二輪教習のコツ
AT小型二輪教習について、実際に感じたことを踏まえて、個人的なコツを教えたいと思います。
見極めや卒業検定の際に課される主な5つのものに絞って解説します。
坂道発進:落ち着いて安全確認
MT車だとエンスト等に気をつけなければいけないのですが、AT車にはその心配はないので、まず問題なくできると思います。
しっかり止まって、安全確認は忘れないようにしましょう。
クランク:スピードを微調整する
クランクで重要になってくるのはスピードの微調整です。
スピードが速すぎてもクランクを曲がりきれませんし、遅すぎるとバイクがバランスを崩します。
スピードを微調整しながらクランクを曲がっていくのですが、そこで覚えておきたいのがアクセルの「遊び」です。
アクセルはひねるとすぐにエンジンが掛かってバイクが加速するわけではありません。
急な加速を防ぐために少しひねっただけではエンジンが掛からないように「遊び」の部分を設けています。
バイクが停まった状態からゆっくりとアクセルをひねっていくと、ひねり始めの手応えは軽くてバイクが反応せず、更にひねると手応えが重くなりバイクが加速します。
このときアクセルをひねってもバイクが加速しない部分がアクセルの「遊び」です。
クランクではアクセルの遊びの部分をうまく使って、必要なときに少しだけ加速できるようにするとうまくクランクを抜けられます。
具体的には、クランクに入るときにはブレーキを使ってスピードを落としながら惰性で進入します。
そしてクランクを曲がって出るときには、あらかじめ遊びの部分までひねっておいたアクセルをもうほんの少しだけひねってわずかに加速しましょう。
スピードを調整するのにブレーキを使うのはいいのですが、それだとどこかで止まってしまいます。
遊びの部分を駆使しながら、丁度いいアクセルの入れ具合を探り、スピードをコントロールしましょう。
また、コースは内側を開けて外側を通ることを意識するとうまく曲がれますので、これも意識しましょう。
急制動:早めにスピードを出す
急制動のコツは、なるべく早めに指定された速度(30km/時)を出すことです。
そして、指定された速度に到達したらアクセルは戻して大丈夫です。
アクセルは戻しても多少加速するので、余裕を持って制動開始点に進入できます。
また、急制動のときはブレーキを一気に握らないようにしましょう。
ブレーキを一気に入れると車輪がロックされてしまい、バイクから放り出される危険性すらあります。
急制動は「急ブレーキ」とは違うので、指定された地点までに止まれれば合格です。
ゆっくり、かつしっかり握ればバイクは止まってくれるので落ち着いてブレーキをかけましょう。
一本橋:目線を大事にする
一本橋で大事なのは目線の動かし方です。
まず進入するときには目線を一本橋の入り口地点を見るようにします。
橋に対してバイクがまっすぐ入れるようにハンドルで向きを調整しましょう。
そして一本橋に入ったら、目線は遠くを見るようにするとバランスが取れます。バイクと橋の接地点ばかり見ていると逆にバランスを失います。
また、バイクは基本的にスピードが出ている方が安定するので、適度なスピードを保てるようにアクセルを入れましょう。
アクセルは、橋に進入するときの坂を登るために入れることと、橋に入ってからスピードを保つために1~2回くらい軽く入れれば安定して橋を渡ることができます。
まっすぐに進入して、遠くに目線をやりながら走れば、ハンドル操作をしなくても勝手にバイクが橋を渡ってくれるような感覚がつかめると思います。
S字コース:体重移動をうまく使う
S字コースは体重移動をうまく使って通過しましょう。
体重移動はS字コースだけではなく、バイクでカーブを曲がるとき全般に言えることです。
車と違って、バイクはハンドルを傾けただけではうまく曲がれません。
むしろ、ハンドルよりもバイクを傾けたほうが曲がりやすいです。
ちょっと極端な例ですが、よくバイクレースでカーブを曲がるときにこんな場面を目にすることはないでしょうか。
このとき、バイクは曲がる方向に大きく傾いていますが、ハンドルはそれほど切っていません。
ハンドルをそれほど切らなくても曲がれるのは、バイクは傾いた方向に自然に曲がっていく性質を持っているからです(セルフステアと言います)。
バイクを傾けるには、体重移動をうまく使って体ごとバイクを傾ける必要があるのです。
といっても、例えばバイクを右に傾けたときに身体も右に傾けすぎてしまうと、そのままバイクごと倒れてしまいます。
なので、うまくバイクを傾けるには体重移動が重要です。
右に曲がりたいと思ったときはバイクと身体は右に倒しつつ、体重は左側にかける意識で曲がりましょう。
体重のかけ方に関してはお尻の部分を意識して体重をかけるとやりやすいです。
こうすると自然にバイクが傾いた方向に曲がってくれます。カーブのきつさによって傾き方は変えましょう。
また、クランクと同様にスピードの調整も大事です。
カーブに入るときはスピードを落としつつ惰性を使い、カーブから出るときはアクセルを入れましょう。
まとめ
今回はAT小型限定普通二輪車(125ccスクーター)の教習について、経験者の私が感じたコツを教えました。
具体的にお伝えしたコツは以下のとおりです。
- 坂道発進 :落ち着いて安全確認
- クランク :スピードを微調整する
- 急制動 :早めにスピードを出す
- 一本橋 :目線を大事にする
- S字コース:体重移動をうまく使う
特に苦手な方が多いと感じる一本橋やクランクに関してはコツを掴むまでが難しいと思います。
ですが一度「これだ!」というコツを掴めば意識せずともできるようになってしまいます。
私も教習と教習の間はイメージトレーニングのような感じで繰り返し復習していました。
教習時間が少ないだけに、しっかりと予習や復習はしておきましょうね。
以上です! なもりんでした。