- 『神椿市協奏中。』って面白い?
- おすすめポイント・いまいちなポイントが知りたい!
- どんなゲームか気になるから、プレイしてみた感想が知りたい!
そんなお悩みを解決します。
- 『神椿市協奏中。』を買うのをおすすめする人、しない人
- プレイしてみて良かった点・悪かった点
- どのプラットフォームでプレイするのがおすすめか
バーチャル・シンガーや、アーティストのプロデュースを手掛ける神椿スタジオが制作した新作音ゲー『神椿市協奏中。』。
読み方は「かみつばきしきょうそうちゅう」(公式配信より)。
買切り型の有料音ゲーなので、買うかどうか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は実際に購入・プレイしてみて、おすすめできるポイントや、マイナスに感じたポイントを全て解説します。
『神椿市協奏中。』が気になっている方は、この記事を読めばどんなゲームかが丸わかりですよ。
- アプリ・アーケードなど多数の作品をプレイしてきた音ゲーマー。
- 一番好きなアプリ音ゲーは約2万円課金した『Arcaea』。
総評:神椿スタジオの世界観・楽曲好きのファンにおすすめ!
結論からですが『神椿市協奏中。』は、神椿スタジオや「音楽的同位体」の楽曲が好きな方におすすめです。
『神椿市協奏中。』 総合評価 | |
ストーリー・世界観 | |
初心者の遊びやすさ | |
課金おすすめ度 | |
楽曲(種類・曲数) | |
ゲームシステム |
神椿スタジオ独自の世界観やストーリーが魅力的なので、その部分が好きかどうかでおすすめ度が変わってきます。
また音ゲーが苦手な方でも、簡単にプレイできるシステムなので安心です。
一方で音ゲー部分をメインで遊びたい方にとっては、少し不満かもしれません。
ですが楽曲数は豊富ですし、課金もほかのゲームに比べるとかなりコスパが良いのはプラスのポイントです。
『神椿市協奏中。』のおすすめポイント
『神椿市協奏中。』をプレイしてみて感じたおすすめポイントは、次の4つです。
- たくさんの神椿スタジオ・音楽的同位体楽曲
- シンプルなシステムで初心者向け
- 『神椿』の世界観に没頭できる
- コスパがいい値段設定
順に解説していきます。
神椿スタジオ・音楽的同位体楽曲が本格的に遊べる
神椿スタジオが制作した音楽ゲーム・リズムゲームで、所属シンガー花譜やヰ世界情緒などの人気楽曲が遊べます。
バーチャルシンガーやアーティストが所属するクリエイティブレーベル。
Youtubeへの動画・楽曲投稿のほか、幕張メッセやパシフィコ横浜でワンマンライブを開催したりと、創造的な活動を行っています。
同スタジオが手掛けた音楽的同位体シリーズの楽曲も収録され、これらが本格的に遊べる初のゲームです。
maimaiやCytusⅡなど、これら楽曲がプレイできる音ゲーは以前にもありました。
しかし曲数が更に多く、神椿スタジオの世界観で遊べるのはこのゲームだけです。
『神椿』ファンや楽曲をよく聴く方であれば、絶対に買うべきとも言えるゲームと断言できます。
音ゲー初心者にも遊びやすいシンプルなゲームシステム
音ゲーに不慣れな方でも、『神椿市協奏中。』はシンプルなゲームスタイルなので簡単にプレイできます。
操作はタップとロングノーツの2種類だけで、フリックやスライドなどの特殊ノーツがありません。
曲中にレーンが増えたり減ったりするのが特徴ですが、増える前にはアラートが表示されるので慣れやすいです。
また収録楽曲が全てボーカル曲で、初心者でもリズムがわかりやすくてとっつきやすいです。
またレーン裏でPVが流れたり、ミニキャラが踊っていたりとキャラクター要素もあって没頭できますよ。
唯一無二な『神椿』の世界観に夢中になれるストーリー
様々なアーティストやクリエイターを抱える神椿スタジオらしく、世界観やストーリーの面白さは流石のひとことです。
ゲームストーリーとしては、ポストアポカリプス的世界に生まれたAIの少女たちの活躍を描いたもの。
崩壊した都市「神椿市」を舞台に、「魔法」と呼ばれる不思議な歌を使えるAIの少女たちが世界の修復を目指します。
なぜ神椿市は崩壊したのか、崩壊する前の世界にいた少女たちはどうなったのか、そしてなぜAIの少女たちがここにいるのか。
崩壊した世界に生きていた自分たちに似た少女たちの記憶や世界の記憶に触れることで、AIの少女たちが真実を知っていく……というストーリーです。
楽曲をプレイするごとに、ストーリーも進行していきます。
物語の続きが気になって、楽曲プレイする手が止まらなってしまいますよ。
単に音ゲーとしてだけではなく、ストーリーまで合わせて楽しみたい方にもおすすめできます。
本体だけで曲数は48曲。課金のコスパも◯
有料買切り型なのでどのくらいの曲が遊べるのか気になるところですが、『神椿市協奏中。』はかなりコスパがいいです。
ゲーム本体の値段は440円ですが、本体でプレイできるのは48曲。
人気楽曲も多いので、かなり満足できる内容ですよ。
本体収録曲には、「過去を喰らう」「不可解」「シリウスの心臓」などの神椿スタジオ楽曲など。
「キュートなカノジョ」「マーシャル・マキシマイザー」「真面目だけ。」などの音楽的同位体シリーズの曲も。
またDLCでは、5曲入りのパックが660円で購入できます。
また「Season Pass 2024」を買えば、2024年に配信されるパックと限定楽曲の計50曲が入手できます。
4,700円とやや高めですが、1曲あたりは94円なので、パック単品で購入するよりもかなりお得になりますよ。
ちなみに「Season Pass」という名前ですが、サブスクではなく買切り型。
ここでしかプレイできない曲もあるので、本体収録曲が気に入ったらチェックしてみてくださいね。
『神椿市協奏中。』のイマイチな点
逆にプレイしてみて、ちょっとイマイチだと感じた部分も4つあります。
特に音ゲーのシステム的な部分が多いですね。
- 判定のタイミングやレーンの精度がかなりシビア
- 視認性がいまいち
- ソシャゲのようなスコア制
- 最高難易度の開放にひと手間かかる
精度を取るのが難しい
一番の問題点は、他の音楽ゲームに比べてノーツ判定の精度がシビアなことです。
『神椿市協奏中。』の判定は4段階に分かれていますが、最高判定を出すのが難しいです。
他のアプリ音ゲーの感覚でやっても精度が出づらく、思った通りのプレイがスムーズにできないのがストレスに感じました。
レーン幅の判定が厳しい
また精度を出しにくいのはタイミング(縦)だけではなく、ノーツの幅(横)の問題もあります。
ノーツが落ちてくるレーンを正確に叩かないと、タッチ判定が出ません。
当たり前では? と思うかもしれませんが、他の音ゲーだと横の判定は実はゆるめです。
『神椿市協奏中。』だとレーンの間を叩いたりしてしまうと、どちらかのレーンにしか判定が出ず、そのせいでミスしてしまうことも。
スマホやタブレットよりもPC(キーボード)向けのゲームシステムになっているので、本格的にやりたいならPCのほうがいいですよ。
レーン内のタッチ認識範囲がきっちりと分かれているのは、ゲームがパソコンにも対応しているためでしょう。
PCやコンシューマー機のボタンでプレイできるように、他のスマホゲーとは違いボタン判定が分かれていると考えられます。
視認性がいまいち
ゲームプレイ中の視認性が悪いのも、反応速度が求められる音ゲーとしてはいまいちです。
特に私が感じたのは、ノーツが思ったよりも小さいこと。
最大サイズにしてもノーツがかなり細く感じるので、プレイのしやすさに影響しています。
一方でオプションが多くカスタマイズのしやすい点はとても評価できます。
レーンの見え方についても変えられますし、ブラインド設定などの変更もできます。
とはいえ音ゲーにとって視認性は致命的になりかねないので、ここがあまり考えられていないのはマイナスと感じました。
買切りゲームに合わないスコア制
必ずしも音ゲーの腕前とスコアが結びつかない仕組みについても、やや疑問が残りました。
『神椿市協奏中。』のスコア計算は曲のプレイによってだけでなく、ストーリー進行などで得られるAchievementの達成状況でも変わります。
スコアボーナスがつくAchievementもあるので、高いスコアを出すためにはストーリーを最後まで進めることが必須です。
ガチャでキャラを獲得・育成する音ゲーではゲーム内スコアだけではなく、キャラによってスコアが変わることはよくあります。
ただ買切り型音ゲーだとあまり見たことないので、キャラゲー的要素があるといっていいでしょう。
もちろんスコアとは別の「達成率」という指標もあるのですが、ランキングはスコア順に並べられます。
そのため「達成率」が多少劣っていても、スコアが上になるという現象も起こっています。
純粋な腕前を競えるゲーム性になっていないのは、ちょっと残念です。
音ゲーマー向きというよりは、ストーリーなどの要素と合わせて楽しむ人向けと感じました。
難易度開放が必要なのも面倒
細かい点でいうと、最高難易度の「PRO」を解放するためにひとつ下の難易度「HARD」をクリアしないといけないのも不満点です。
プロセカのような基本無料のゲームだとよくある設定ですが、買い切りタイプのゲームだと最初から解放されていることが多いです。
ボリュームのかさ増し感も否めず、わざわざ低難易度をクリアしないといけないのは面倒だと感じました。
『神椿市協奏中。』に関する疑問点を解決
ほかにも『神椿市協奏中。』の細かい疑問点について、解決します。
- どのプラットフォームでプレイするのがおすすめ?
- スマホや親指プレイはできる?
- 『神椿市協奏中。』の攻略方法は?
アプリ・PC・コンシューマー機、どれがおすすめ?
『神椿市協奏中。』はアプリだけでなく、PCやコンシューマー機でもプレイできます。
『神椿市協奏中。』の対応プラットフォーム
iOS / Android / Steam / Nintendo Switch / PlayStation5
大きな違いはありませんが、迷っているなら次の基準を参考にしてみてください。
- 音ゲーとして極めたい:PC版
- カジュアルに楽しみたい:コンシューマー機
- 特にこだわりはない:アプリ版
先ほども触れたとおりスマホ・タブレットだとノーツ幅に関する横判定が厳しく、タッチ操作だとこぼしがちです。
キーボード操作の方がボタンが分かれていてプレイしやすいので、音ゲーとしてはPCの方がおすすめできます。
コンシューマー機もボタン操作で悪くないですが、3本指以上使う高難易度がやりづらい点はマイナスですね。
課金の方法や場所に縛られない点ではアプリ版の方が便利なので、こだわりがないならそちらでもOKです。
なおPlayStation5のみ『Season Pass 2024』の購入価格が4,730円です。
ほかプラットフォームでは4,700円となっています。
アカウントの使い回しはできない
なお別のプラットフォームで遊ぶには、それぞれで本体・DLCを買わないといけません。
例えばiOS版を買っても、Steamは別途購入の必要があります。
マルチプラットフォーム対応とはいえ、1アカウントを使いまわせるわけではないので気をつけましょう。
スマホプレイや親指プレイはできる?
結論、『神椿市協奏中。』はスマホでもプレイ可能です。
画面いっぱいをゲームプレイに使うシステムなので、スマホでもそれほど窮屈さややりづらさはありませんでした。
また処理についても設定でデータを軽量にしておけば、スマホスペックでも動かせます。
スマホを持っての親指プレイについても、3本指以上での高難易度譜面を除けばできなくはないです。
難易度「HARD」以上で7レーンになるシーンなどでは、左右どちらかにノーツが偏ることもあります。
横移動のいわゆる出張譜面が辛いシーンがあるので、そこさえ乗り越えられれば問題ないですね。
アプリ容量はどのくらい?
DLCなしの本体アプリのみだと、『神椿市協奏中。』は1.9GBほどの容量でした。
今後曲の追加などにより更に増える可能性はありませすが、音ゲーとしては平均的な容量といえます。
全体的なゲーム内の処理としても極端に重たくなることはなく、古めのスマホやタブレットでもプレイできますね。
神椿市協奏中。の簡易攻略
『神椿市協奏中。』の基本的な流れや攻略方法は、以下のとおりです。
- 楽曲プレイでポイントを獲得
- 貯めたポイントで「修復ゲージ」を上げて「修復率」を伸ばす
- 「修復率」に応じて楽曲解禁されたり、ストーリーが進行する
楽曲のプレイによってポイントが溜まり、画面上の「修復ゲージ」が進行します。
ゲージが満タンになると、「修復率」が1%ずつ上昇。
決められた「修復率」を達成すると、メインストーリーや楽曲が解禁されていきます。
そのため基本的には、とにかく楽曲をプレイすることで修復率を上げていきましょう。
また楽曲ごとにACHIEVE条件があり、達成するとボーナスポイントが得られます。
各曲・各難易度で獲得できるので、色んな曲を低難易度まで含めてプレイしていくといいでしょう。
『神椿市協奏中。』のプレイ評価まとめ
今回は『神椿市協奏中。』を購入・プレイしてみての評価について解説しました。
- 神椿スタジオや音楽的同位体の楽曲・世界観が好きな人におすすめ
- シンプルなシステムで音ゲー初心者でも安心
- 課金のコスパも良い
- 音ゲーとしてはいくつか不満点も
神椿スタジオやそのアーティストが生む世界観を楽しみたいなら、『神椿市協奏中。』は絶対に買うべきゲーム。
スマホでも手軽にプレイできるので、ぜひダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
フリックは抜けやすく難易度が高くなりがちなので、ないのは初心者に優しいですね。