料理が苦手でも、調理時間を短縮して楽して自炊したいと考えていませんでしょうか。
今回はニトリの「軽い力で素早くできる千切り器」を使うと、料理に不慣れでも調理時間が短縮できる理由について解説していきます。
この千切り器でどのくらい調理時間を短縮することができるのか、使い勝手はどうなのか。
千切り器の欠点の説明や、類似製品との比較もしていきます。
包丁の半分の時間で、安定して千切りをつくれる
ニトリ「軽い力で素早くできる千切り器」を使うと、どのくらい調理時間が短縮できるでしょうか。
実際にんじん一本を切った時間を比較して測定してみたところ、千切り器を使うと調理時間が半分になりました。
千切りするのに使った道具 | にんじん1本にかかった時間 |
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「軽い力で素早くできる千切り器」 | 10分02秒 |
包丁 | 20分24秒 |
包丁を使って全て千切りにしようとすると、まず薄い板状にしてから、それらを大量に切っていかなければなりません。
切る回数が多いほど料理の上手い下手が如実に現れるので、包丁の扱いに不慣れだとかなりの時間がかかります。
小さめの食材でしたが、それでも全て千切りにするにはおよそ22分半がかかりました。
出来栄えを見てもなかなか均一にはなりませんし、時間をかけて丁寧に作業したわけではありません。
次に千切り器をつかってみた場合。
押し引き両方で切ることが可能な両刃がついているため、食材を前後に動かしていくとどんどん千切りができていきます。
千切り器の本体の裏面前方には溝がついており、ボウルに引っ掛けて乗せることができます。
持ちながらよりもボウルの上に乗せて作業すると、安定しているため切りやすいです。
切るときのコツは千切り器に対して食材の面を当てるのではなく、点になっている細い部分を当てるとスムーズに切れます。
抵抗の大きい面で切り始めると難しいので、抵抗が小さい細い部分で切り始め、その勢いで前後に食材を動かし続けるイメージです。
付属している指ガードをつかって、小さくなった食材も切れます。
全て切り終わるまでにかかった時間は約10分、包丁で切ったときと比べると半分以下の時間です。
製品名の通り「素早く」作業が終わらせられました。
一度板状に切って、並べて、などと複数の工程を経ることもなく、包丁と違って慣れもいらないので簡単に速く切れます。
仕上がりも包丁を使ったときと比べて段違いに良く太さも均一になるため、調理もしやすいです。
千切り器を使った方が、包丁よりも安定して素早く千切り器を作ることができました。
このように早く作れる主な理由は、ニトリ「軽い力で素早くできる千切り器」の特徴である食材を押し引き両方で切ることが可能な両刃であることです。
押しても引いても切ることができるため、その分千切りのスピードは速くなります。
片刃よりも腕を前後させて動かす方が自然な動きのため、ストレスになりにくいのもポイントです。
料理に不慣れな自分でも、千切り器を使うことで素早く切ることができるため、調理時間の短縮になります。
後片付けには2つの欠点
勢いが良すぎると、切った食材が飛び散ってしまう
スライスした食材が千切り器の真下におちず、周囲に飛んでいってしまうことが多々あり、調理場の外に飛んでいった食材を片付けなければいけないのが千切り器の面倒な点です。
勢いよく千切り器にかけるとその勢いで飛び散るのですが、弱く切ろうとしても抵抗があるため難しいです。
シンクの中で切る解決策も考えましたが、上方向に飛んでシンクからもでていってしまうこともありました。
少しゆっくり目にリズムよく千切り器にかける、くらいしか解決策は無いと思っています。
千切り器の目に食材が詰まる
さらに後片付けで面倒な点としては、千切り器の目に詰まった食材を取り出すことも挙げられます。
水である程度は洗い流せますが、全て取り除くには指でつまみ出さなければいけません。
刃は鋭くないので怪我する危険性は少ないものの、一つ一つの穴から掻き出さないといけないのは手間がかかります。
他の製品と比較しても、使いやすさ・信頼性は十分
「軽い力で素早くできる千切り器」を買おうとしていた当初、比較対象としていた製品がいくつかありました。
余分な機能がある「野菜調理器セット」
ニトリで買える千切り器で別に候補としていたのが野菜調理器セットです。
ただ3つの理由からこの製品は選びませんでした。
まず受け皿がついているので収納するときにスペースを取りますので、千切り器のほうがよりスリムで収納には困りません。
またホームページでのレビューを見ていると、本体が白色のため人参など色が濃い食材に使うと色移りしやすいという意見が多くありました。
こちらの千切り器は使っていても色移りしたようには見えず、黒っぽいため目立たないので色移りを気にする方にもおすすめです。
そして野菜調理器セットの特徴は千切り以外にも、おろし器、スライサー、ツマ切りと4種類の調理ができる点ですが、千切りのほかは使用頻度が低かったりそもそも使う機会がありません。
おろし器はまだ使い道がありそうですが千切りほどではありませんし、スライサーは包丁でやるのと効率的には大差がなく、ツマ切りに至っては細さが変わるくらいで千切りと用途がほぼ変わりません。
そのために余計なものを買うのも収納を圧迫するので、選ばない理由の一つになりました。
使い物にならなかった百均製スライサー
百均でも千切りできる機能がついているスライサーがあったので試してみたのですが、正直全く使い物になりませんでした。
大根を切って仕上がりを見てみると形や太さがまばらで、水っぽくなって形を保てていないものもありました。
そのうえ片刃なので使い勝手が悪いこともあり、はっきりいっておすすめしません。
千切り器を買いたいのであれば、仕上がり、効率、使い勝手の面いずれをとっても百均のものだけはやめたほうが良いです。
ブランド力のある貝印の千切り器
ニトリの千切り器とほぼ同等の値段で売られているのが貝印の千切り器です。
値段は同じくらいですが貝印の製品には指ガードが付いていないため、使いたい場合は別途購入する必要があることです。
貝印は刃物を中心として強いブランド力を持っているため、信頼性を求めるのであればこちらの製品を買ったほうが良いでしょう。
一方ニトリの千切り器にも、ブランド的な信頼性があると考えています。
製造会社などが記載されていないので、どの会社が作った製品なのか確定的なことはいえませんが、おそらくニトリの千切り器は下村工業という会社が製造しているものと考えられます。
以前ニトリでは今回紹介した製品とは別の千切り器「プログレード」が販売されており、それを作っていたのが下村工業でした。
そして現在下村工業が販売している千切り器は、今回紹介している「軽い力で素早くできる千切り器」に酷似しています。
本体部はもちろんのこと、パッケージも似ているため、おそらく現在もニトリの千切り器は下村工業が製造していると考えられます。
ほぼ同一の製品だとすると、下村工業から販売されている製品についてはAmazonレビューも4点台と良いため、ニトリの製品についても信頼性があるといえるのではないでしょうか。
道具を使った下準備で、料理時間は大きく変わる
今回はニトリ「軽い力で素早くできる千切り器」を紹介しました。
切る回数の多い千切りは、包丁に不慣れであるほど時間がかかってしまいます。
今回実際に試してみて半分の時間で千切りが作れたように、道具を使うことによって料理の時間を短縮できます。
料理の下準備で時間がかかっているときには、道具を揃えることを検討してみてはどうでしょう。