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「どこになにがあるか」はテープで可視化【部屋の整理整頓術】

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今回は家の中が散らかってしまい「どこになにがあるか」わからなくなってしまう人のための整理術を紹介します。

その原因は家や部屋の「どこになにがあるか」を決めていても、把握しきれていなかったり維持できていないからです。

自分はなくしものや落としものが数多く、マイナンバーカード、定期券、印鑑と貴重品を不注意で見失ってしまうこともしばしばです。

自室でもその傾向は変わらず探しものに時間がかかってしまったり、同じものを買ってきて無駄にしてしまったりこともあります。

そこで編み出した「どこになにがあるか」を忘れず、整理整頓された部屋をつくる方法を解説します。

モノの場所を常に見えるようにしておく

結論からいうと部屋の整理整頓は、「どこになにがあるか」を「可視化」することによって解決します。

生活空間を常に「どこになにがあるか」が目に入る状態にしてしまえば、忘れてしまうことや誤った場所にモノを置くことが減るからです。

この方法を使って、自分にはこんな変化が起こりました。

  • モノをなくすことが減る
  • どこになにがあるのか、簡単にわかる
  • 同じものを買わなくなる

一度片付けたはずの部屋の配置も、いつか忘れて守れなくなる

収納において基本とされる「どこになにがあるかを決めておく」ことはゾーニングと呼ばれ、モノを定位置に配置する状態を維持できればきれいな部屋になります。

しかし多くの場合ゾーニングはただ頭の中や紙の上で決めるだけで、時間が経つにつれて守れなくなることが多いです。

家や部屋の中にある数多くのものをすべて指定の場所に置き続けるのは、それだけに意識を集中すればいいですが、普段どおり生活していく上では難しいでしょう。

部屋が片付いていない、整理できていない、という人でも頑張って片付けをし、きれいな部屋にしたことはあるはずです。

ですが整理整頓された部屋を維持できないことこそが最大の問題であり、片付かない部屋や、どこになにがあるのかわからなくなってしまう原因なのです。

そこで少し工夫をして「どこになにがあるか」を常に見えるように、可視化する方法をとることで、この問題を解決します。

では具体的にどのようにするのか。

紙テープを部屋に直接貼り、ゾーニングを可視化

頭の中や紙の上ではなく、実際の場所に直接「ここはなにを置く場所なのか」を書いてしまえば良いのです。

とはいえ直接壁や床に文字を書きつける事は当然できません。

置いておくモノの名称を書いた紙テープをゾーニングした場所に直接貼ることで、頭の中や紙の上ではなく、現実の空間をゾーニングします。

棚に付箋テープを貼ることで、収納場所をわかりやすくする
棚に付箋テープを貼ることで、置き場所を明示して、整理整頓に役立てる

具体的にはとにかくありとあらゆる収納場所に対して、「なにが置いてあるのか」をすべて紙テープに書いて貼っておくだけです。

クローゼットから玄関、トイレ、台所、その他の収納グッズにも貼っておきます。

こうすることで実際の生活空間の中で具体的な「どこになにがあるのか」を可視化することができ、ひと目で「ここは〇〇を置く場所だ」と理解できます。

ここまですればゾーニングされた場所に別のものを置くこともなく、すべてのものが正しい場所へ。

またモノの移動に合わせてテープを張り替えることで、柔軟にゾーニングを変更できます。

3Mのポストイット カパーアップテープがどこでも貼れて便利

この方法のために使っているのは3Mのポストイット カバーアップテープです。

3Mのポストイットカバーアップテープの写真

本来は書類の修正や文字隠しに使うためのテープですが、それ以外にもプラスチック、木材と大体の素材に貼り付けられます

紙テープのため油性・水性ペンで自由に書き込むことが可能で、ふせんのように使えるのがこのテープの優れた点です。

3Mのポストイットカバーアップテープに油性ペンで文字を書き込む

直接家の中にテープを貼ると剥がした跡が気になるかもしれませんが、粘着力に対してテープの剥がし跡はほとんど残らないので気にせず貼れます。

3Mのポストイットカバーアップテープを剥がしたときの剥がし跡

それでいてある程度の貼り直しも可能なので、ものの移動に合わせてテープを貼り直せるのもこのテープをおすすめしたいポイントです。

ただし欠点もあって、3Mのポストイット カバーアップテープ紙テープのため水分に弱いです。

水に濡れた3Mのポストイットカバーアップテープが剥がれている写真

台所の戸棚に貼っているテープは、ところどころ水分を含んだためか粘着面が浮いてきてしまっています。

紙製なので当然耐水性がなく、水回りで使う場合は注意が必要です。

加えて布製の製品には弱く、うまく貼り付けられません。

他のテープで補強するなどしなければすぐ剥がれてきてしまいます。

またテープ自体の粘着力については1~2年程度が限度と思われるので、その度にテープは張り替える必要があります。

水回りで使うと1年程度、それ以外でも2年程度すると少しづつ剥がれてきます。

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メリットとデメリット

モノの場所を可視化すれば、探しものもなくしものも減る

部屋の中にテープを貼り付けることでゾーニングを可視化することによって、得られた効果は3つあります。

第一になくしものや同じものを買うことが格段に減りました

テープに書いてゾーニングするのは、自分が持っているモノひとつひとつを記録する事につながります。

持っているものはテープに記録され、捨てたものやなくなったものは剥がしたりペンで消していけば、今自分がなにを持っているのか、いないのかのメモになります。

必要なものを探す際にはこれらを見ればひと目で在り処が分かり、所有状況もわかるので不要なものを買うこともありません。

さらにはこの方法だと引き出しや戸棚の中身も可視化できて、探しものをする時間が減りました

3Mのポストイットカバーアップテープを使って棚になにが入っているのかを分類している

中が見えない引き出しや棚には表面にテープでなにが入っているのかをメモしています。

これでわざわざ棚の奥まで覗いたり、すべて取り出して調べる必要性はありません。

なにが入っているのかを効率的に調べることができて、見当違いの場所を探すこともなくなりました。

また消耗品の収納棚に貼ったテープはちょっとしたメモ代わりにもできます。

使っているうちに気づいたことを予め書いておくことで、消耗品を使い切ったあとの買い物の参考になります。

消耗品のストックは使い切るまでに時間がかかるので、せっかく思いついたこともストックを更新するときに忘れる事が多く、メモとしても使っています。

自分は「次に買うときは別の種類のものにする」「他のもので代用できないか」「予備のストックはスペースの邪魔なので不要」など、本当にちょっとしたことを書きます。

見栄えの悪さは覚悟で

一方でテープを使ってゾーニングする方法の最大の欠点は、家中のあらゆるところにテープが貼られているのを人に見られるのが少し恥ずかしいということでしょうか。

頻繁に部屋に人を招くことはないのですが、防災点検などで人を入れないといけないときはちょっと見られたくない気持ちもあります。

しかし部屋をきれいに保つ工夫としてはこれ以上ないとも考えていますし、同時に整理された部屋を見せられる機会でもあるので、見られたときは是非参考にしてほしいという気持ちです。

片付けた部屋を保つ工夫としてつかう

今回は「どこになにがあるか」わからなくなってしまう人のために、生活空間をテープを使ってゾーニングする整理術を紹介しました。

実際の空間にテープを使って物の配置を決めることで、ゾーニングを忘れず、誤った場所に置かなくなるので、常に整った部屋をキープすることができます。

注意が必要なのは、今回紹介したのは整理された部屋を保つ技術だということです。

「どこになにがあるか」を決める前に不要なものを捨てたり、自分が何を持っているのかをはっきりさせるのがきれいな部屋にするためのスタート地点です。

不要なものを手放す、片付けることについては、「手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択」が役立つと思います。

手放すものの基準やなにを優先して残すべきなのか、生活を楽にする断捨離の考え方がまとめられています。

今回の整理術はそういった片付けを一過性で終わらせるのではなく、継続するための工夫として活用できると考えています。

何度片付けてもすぐに部屋が汚くなってしまう、モノの配置が散らばってしまう、という人は参考にしてみてください。

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